2017年12月28日木曜日

BOSS DS-1の話し

BOSS DS-1の話し

DS-1は日本製が音が良いとかよく言われているようですね。


私なりの実感・・感想・・理由・・を・・。

先日、外見が綺麗なジャンク品を手に入れました。
ペダルスイッチが不安定との事・・・以前の投稿BOSS GE-7 イコライザー・・ジャンク~復活~クオリティアップの様に対処しました。

他に異常は無く、音もちゃんと出たのですが、・・・

あれ?・・・DS-1ってこんな音だっけ???・・・・
軽い・・・薄い・・・。

前には、いかにもなディストーションって感じで納得出来たのに・・・
手元に何台かあるのですが、すぐに手が届く所に置いてあるDS-1を引っ張り出して鳴らすと・・
やっぱりこれだよね。・・・って音。(無改造品)
歪みの傾向は同じと言えますが、重みと奥行き、音の存在感が違います。

DS-1は前にもちょっと書きましたが、途中でIC変更があって一部回路変更されています。
タイミングとしては、ACAタイプからPSAタイプに切り替わった時です。
IC変更と同時にPSAアダプター対応に変更されています。
ACAタイプはほとんどが日本製ですが、台湾製に変わってもしばらくはACAタイプでした。

で、今回手に入れた・・・あれ?・・なやつは、台湾製のPSAタイプ。
引っ張り出して比べてたやつは、台湾製のACAタイプ。
両方とも台湾製ですが、つまりIC変更の前と後。

ACAタイプに使われているICは、1回路入のTA7136PプリアンプIC

PSAタイプに使われているICは、2回路入のM5223ALオペアンプIC


回路数も違えば元々の用途も違うICなのです。
TA7136Pが廃番になったので、同じキャラクターの歪みを作る為に苦労して探したんだろうな〜と思います。

でも、やっぱり違う。
現行のPSAタイプの方が「明るい音色で前に出る」とも言えますので好き好きでしょうが・・・

で、最初の話し、日本製が音が良い・・・というかACAタイプの方が音が良いと言っても良いのでは・・・
台湾製と日本製では他のパーツ、特に電コンの質は明らかに違うのですが、ACAタイプなら台湾製も十分良い音してますよ。・・・私見ですが・・

ご参考に・・・では、また。

ちょっと追加情報
つい先日知ったのですが・・・
現行販売品は・・・こんなことになってるそうです。
https://ameblo.jp/koderafutoshi0218/entry-12299274686.html
ちょっと悲しい。

2017年12月21日木曜日

BOSS ACAアダプターの話し

BOSS ACAアダプターの話し

古いBOSSエフェクターは電源アダプターがACAタイプに指定されています。
このACAタイプのエフェクターに最近のPSAアダプター等を繋ぐと、一応音は出るがLEDランプが点灯しない又は暗いなどの現象が起こります。

これはアダプターのタイプ(構造)が違うために起こる現象です。
ACA時代の電源アダプターは、ほとんどがトランス+整流ダイオード式で、9V出力と書いてあっても単純にテスターで計ってみると、13〜14V出てるのが普通です。
何故か?・・・定格電流との関係があって、表示されている定格電流値を流した時に9V出力になるというのが目安になっています。
ちょっと電気知識が必要な話しになりますがトランス式は、トランスで電圧を変換しているのですが、その構造は、鉄心に細くて長い銅線をぐるぐる巻き付けているので、内部抵抗が結構あります。
この内部抵抗と定格電流による電圧降下分を見込んでいるので、電流がほとんど流れないテスターで計ると大きめの値になるのです。
BOSSのACAアダプターのほとんどは定格電流150~200mAです。

普通コンパクトエフェクターは10~数十mA程度しか流れないので電圧降下分が少なく、結局高めの電圧が入ってくる事になります。
BOSSのACAタイプのエフェクターは、この高めの電圧が入ってくる事を前提として設計されています。
内部で抵抗とダイオードを使って数V電圧を下げているのです。
(よく「脈流電圧、波の有る電圧なので」みたいな説明もされているようですが、脈流分を押さえる部品、平滑コンデンサはACA,PSA両タイプエフェクターとも同じように入ってますしACAアダプターにも内蔵されていますのでちょっと別の問題です。)

一方PSAアダプターは定電圧回路が入っていて、電流値にほとんど左右されず約9V出力になっています。
ですから、ACAタイプのエフェクターにPSAアダプターを使うと9Vから数V下げてしまいますので、低い電圧で使用している事になってしまうのです。

ですが、BOSSが公式に表明しているようにACAタイプのエフェクターとPSAタイプのエフェクターを電源分岐で1つのPSAアダプターを使う場合はちゃんと使えます。
これは、マイナスラインがPSAタイプのエフェクターを経由してACAタイプのエフェクターに繋がる事で、ACAタイプのエフェクター内の電圧を下げる為の抵抗とダイオードをバイパス出来るためです。

結構ややこしい話しになってしまいましたが・・・・すみません。

ACAアダプターは廃番になっていますので、今ACAタイプのエフェクターを単体でちゃんと使うには、トランス式のアダプターを使う必要があります。
(裏技的には、11〜12Vのアダプターを使う。または、内部を改造する。)

メーカーとしては保証外になりますが、KORGのKA181、ZOOMの旧タイプアダプターAD-0006A、サウンドハウスのアダプターなどがBOSSのACAタイプに近い物だと思います。
責任は持てませんが・・

ご参考に・・・では、また。

2017年12月17日日曜日

エフェクターの部品について

エフェクターの部品について

エフェクターの修理をしたり、ちょくちょくジャンク品を買ったりしてますが、部品について・・・
ジャンク品や訳あり中古品などで、時々「〜欠品」というのがあります。
欠品の物にもよりますが、かなり古い物で無い限り、パーツや付属品はメーカー取り寄せが出来るものです。

最近楽器屋さんに取り寄せてもらったもの↓

BOSSグライコのツマミ、電池交換ネジのゴムブッシュ、CryBabyの底のゴム足とネジ。

その他ZOOMのノブ、BOSSのノブ、MXRの電池ボックスも以前に取り寄せできました。
一般的に外装部品(分解せずに取り替える事が出来る物)や付属品類はほとんど大丈夫みたいです。

ご参考に・・・では、また。

2017年12月3日日曜日

CryBaby バッファの話し

CryBaby バッファの話し。

以前に定番ワウGCB-95のポッド交換をしましたが、同じGCB-95のジャンクを手に入れました。
ゴム足&止めネジが4っつとも無いのと、動作不安定とのことでした。
(裏板は養生テープで止めてある)

ゴム足はちょっとおいといて・・・動作確認です。
電池をいれて、ギターを繋いで、アンプに繋いで・・・ちゃんとワウってる?
しかし、踏み込んでスイッチをOFFしてもペダルを動かすと・・ちょっとワウ?
ON/OFF出来てないのか?・・・しかしワウ効果の度合いは変化してる。
これが理由か・・・と納得した所で裏を開けてみた。

うん?・・・なんか部品が少ない。

調べてみると、生産初期の入力バッファ無しの物のようです。
スルーバイパス化改造時のバッファ削除ネタの原形? 

この物は、OFF時も入力信号がエフェクト回路に直結されています。
そのおかげで、ベダルを動かすとエフェクト回路のインピーダンス変化が入力信号に影響してしまい、バイパス音も変化してしまいます。
つまり、前提として踏み込んでOFFしたらペダルは動かさないはず・・・での回路設計。
異常ではなく、本来の正常な動作でした。

今の物はバッファ回路を追加して、バイパス音にこのような影響が出ないようにしているのですね。

・・・・バッファの功罪・・・

ご参考に・・・では、また。

2017年11月25日土曜日

EH・DOUBLE MUFFを作ってみた(自作)

EH/DOUBLE MUFFを作ってみた(自作)

以前にMUFF FUZZは作ったのですが、今回はダブルマフ。

回路図は↓
レイアウトは↓

回路図を見ると解るのですが、基本的にはMUFF FUZZ 2回路分が単純に繋がっている様に思えます。が、実はちょっと面白い構成です。
MUFF1のツマミは単にボリュームです。
シングルで使うときの歪み量はギターのボリューム、つまり入力レベルに依存してます。
ダブルで使うときには、MUFF2のツマミで2回路目に送る信号のレベルを調整していて、つまり2回路目の入力レベルを変化させて歪み量の調整が出来る構成です。

ダブルで使うときは、
MUFF1のツマミはVolume
MUFF2のツマミはFUZZ
と考えると解りやすいと思います。

基板↓(ストリップボード)

組み込み↓(久々にアルミケース)

出来上がり↓(透明シールが無くなっていたので普通紙のシールです)


ダブルでフルだとかなり効く・エグイ・・・


ご参考に・・・では、また。

2017年11月23日木曜日

BOSS CE-3 再びMOD

BOSS CE-3 再びMOD

以前にローノイズ化したCE-3。(以前の投稿はこれ

今回思うところ有って音質傾向的な改造をしました。
BOSSのコーラスはRolandのギターアンプ「ジャズコーラス」が元になっています。
違った感じで今なお人気のある、EHのSMALL CLONEこっちはファットというか暖かいというか随分印象が違います。
BOSS系のコーラスは他にも持っているので、SMALL CLONEに近づけた改造をしてみました。
SMALL CLONEの回路図はこれ↓

http://www.6v6power.ru/inf/Chorus/Small%20Clone%20Analog%20Chorus.jpg

基本的な回路構成は同じなのですが、遅延素子に送る音声信号の周波数帯に影響するカップリングコンデンサとバイアス抵抗の回路乗数が随分違います。
SMALL CLONEの方が低域まで遅延素子に送っています。
逆に言うとCE-3は低域をカットして送っているのです、この辺りだろうと目星を付けました。

で、SMALL CLONEの乗数を参考にしてCE-3のコンデンサを
C10→1μ
C16→0.47μ
C21→0.22μ
(フィルムコンデンサ)に変更。

結果、良い感じになってくれました。
暖かいコーラスで、奥行き感も出ました。しかもSMALL CLONEにはないステレオ出力。

ご参考に・・・では、また。

2017年11月13日月曜日

ZOOM G2 / B2パラメーターノブ修理

ZOOM G2,B2シリーズ、パラメーターノブ修理

ズームのマルチエフェクター、B2、G2、など一連のシリーズですが、中古市場などでも、パラメーターノブの不安定や数字飛び、逆進などの症状が多く出ているようです。

私も、二度目の修理対応になったので、修理方法を紹介しておきます。
このパラメータノブ。(今回はG2Nu)


分解します。
(分解方法などがご自分で分からない方は手を出さない方が良いですので、あえて途中は省略します。)
この部品、普通のボリュームとかではなくロータリーエンコーダーです。

いくつか要因はあるのですが、症状でよく見かけるのは「押しながら回すと大丈夫」というもの。
このロータリーエンコーダーよく見ると、真ん中の継ぎ目が浮いて隙間が出来てます。
押さえるとくっつく。

まずはこれが1つ目の原因。
留め金具でカシメて止めてあるのですが、緩んでます。

留め金具を広げて外してみると、こんな構造。
浮き気味になると当然接点の接触が不安定になります。
だから「押しながら回すと大丈夫」な訳です。

下側の接点ツメを少し起こして、組み直し、カシメの金具もしっかり押さえます。
軽い症状だとこれで直ります。

これでも不安定さが残る場合、もう一つの要因。
結構使い込んでると、やたらぐるぐる回す訳ですから、接点も摩耗します。
さっきの、開けた所なんですが、内部は全体にべたっとしたグリスが薄く塗ってあります。
接点グリス。
綿棒で掃除してみると・・・・あら、汚い・・・摩耗した金属粉でしょうか?
で、なるべく綺麗にして、新しく接点グリスを塗ります。
これ。

後は、さっきと同じに組み直し。・・・

接点グリスを持ってたら一緒に処置してしまいましょう。

私が遭遇した物はこの清掃&組み直しで綺麗になおりました。

もう一つついでに。
なぜ、留め金が緩んで隙間が開いてしまうのか?
構造的な問題ですね。
このノブの下側には押しボタンがいくつか付いてます。
押しボタンですから押します。
この押す力がプリント板を押し下げます。
ノブの部品はプリント板と一緒に押し下げられます。
ロータリーエンコーダーは上のボディにナット止めされているので、その度に下に引っぱられて金具が緩み、隙間が開く。・・・・

で対処ですが、ウレタンゴムをこのように貼って、上に重なるプリント板の裏で支えます。
(上のプリント板の裏にオペアンプICがあったりしますのでその場所は避けましょう。熱がこもります。)
追記:その後G2など2件で同じような修理をしたところ、既にウレタンゴム貼り処理をしてありました。たぶんメーカーが設計変更又は修理処置したのではないかと・・・

 上のプリント板は、ジャックのナットでしっかりボディに固定されていますので、十分押さえてくれそうです。

これでおそらく、金具の緩みも起こらないと思います。

今回は分解画像ばかりなので判りづらいかもしれませんが、分解しながら見て頂くとすぐ分かると思います。


ご参考に・・・では、また。

2017年5月21日日曜日

BOSS TW-1の修理

BOSS TW-1の修理

BOSS タッチワウ TW-1 ビンテージ物です。
銀ネジです。

音は出ます・・・でも・・・・ワウしません・・・・。

前期の日本製でオペアンプがRC3403でしたので、ほとんど原因予測できました。
このRC3403、BOSSが初期のコンパクトエフェクターに標準的に採用してたオペアンプなのですが、故障率が高くてよく壊れたそうです。
BOSSもしばらくしてほとんど設計変更・・・NEC又はJRCの4558をメインに使うようになったのです。
有名なOD-1も初代はRC3403ですが、設計変更されて4558+トランジスタバッファになりました。
RC3403が2つも入ってたGE-6も設計変更後7バンドに増えてGE-7になったし・・
このTW-1も設計変更後、4558×2になってます。

RC3403が入ってる動作品は貴重品です。

で、ワウしない・・・たぶんオペアンプ不良でしょう。
調べたら・・・やっぱりRC3403が死んでました。

ソケット化して、代替品MC3403に変更。

・・・・ワウ・・・ワウ・・ワウしました。

ついでに、電コン総入れ替え・・30年は経ってますので。

出来上がり。

メインのICがオリジナル部品じゃなくなったので、ビンテージじゃないただのTW-1です。


ご参考に・・・では、また。

2017年5月11日木曜日

Honey Bee OD を作ってみた。

Honey Bee OD を作ってみた。

珍しいオペアンプ、CA3130EZが手に入ったので、BJFE Honey Bee OD を作ってみました。

Mad Professor Sweet Honey の大元になったエフェクターらしいですが・・・・ICも回路的にもかなり違いますね。
これ、ネット上には少しずつ違う回路図がいくつか在るので・・バージョン違い?・・・まあ、量産品ではないので当然あり得る話しだと思います。

で、いつものストリップボードで・・・・ここのレイアウトで作りました↓

抵抗類を取り付けた所↓

ストリップボードの場合部品取付ピッチが一定には出来ないので、電コンの足も↓

FETは代用品の2SK30A・・・端子配列が違うので↓

と、苦労?工夫?も必要です。

ケースはいつものステンレスタッパー。
文字は本物の画像を参考にサインペンで手書き。

音だしして・・・えっ・・・面白い・・・以前にBlueberry Bass OD(改)を作りましたが、やはり似てる
(回路的にも似てますし)
そして、低域までしっかり出てワイドレンジ・・・

これベース用じゃないの?・・・と思わせるくらい、太い音出せる。


ご参考に・・・では、また。

2017年4月16日日曜日

電池で使用出来ない場合・エフェクター修理

電池で使用出来ない場合・エフェクター修理

過去に数回ありましたので、ちょっと対処方を紹介しておきます。

アダプターでは使えるが、電池では使えない(音が出ずLEDも点かない)。
この症状で経験したのが、DCソケットの接触不良です。

エフェクターの電源経路は、DCソケットにプラグが刺さっていない場合に電池からの配線がつながるようになっています。
具体的には、DCソケットに、通常はON、プラグが刺さるとOFFになる接点があり、そこに電池スナップの+線がつながっているのです。

分かりにくいと思いますが、下側バネ状の+端子の奥に、横一の形に接点があり、バネ状の+端子がプラグで下に押されると、奥の接点が外れる仕組みです。

この接点の接触不良の為に電池からの電源が伝わらない状態でした。
このDCソケットは露出していますので、サビやほこりやゴミが原因と思われます。
この場合接点の洗浄で簡単に治ります。
接点復活剤でも大丈夫な場合もありますが、消毒用アルコールやRATの修理で紹介したイソプロピルアルコールを少量流し込んで、プラグを数回抜き差し(コンセントは抜いておきましょう)してアルコールが揮発してから確認します。
だいたい1~2回で治りました。

ダメだったのは下側のバネ自体が変形して接点まで届いていない物があり、これはDCソケット自体の交換になりました。
プリント基板直付けのソケットでも、ほとんどは汎用部品ですので取付端子や外形の寸法を測っておくと、たいてい合う部品は手に入ると思います。


ご参考に・・・では、また。

2017年4月2日日曜日

よくばり RAT を作ってみた。

よくばり RAT を作ってみた。

前回投稿の YOU DIRTY RAT 修理をキッカケにちょと調べてみると、Proco はクリッピング違いのRATを色々出してるようで、特にDeucetone RATなんてクリッピング切替スイッチを追加した2台のRATを1つの筐体に入れて組み合わせのバリエーションが凄いでしょ!!!!・・って・・・

で、以前にデジットのキットで作った自作RATのクリッピングを切替にして・・・よくばって・・みました。
(以前の投稿はこれ→ https://sonic-craft.blogspot.jp/2015/04/proco-rat.html

まず、付いてたクリッピングダイオードを外して、ソケット化します。


ON-OFF-ONのスイッチを2つ使って、

・シリコンダイオード(ビンテージRAT風、1N914)
・ゲルマニウムダイオード(DIRTY風、手元に有った1S188)
・赤LED(ターボRAT風)
・MOSFET(FAT RAT風、2N7000)
・クリッピングなし(Deucetone RAT風)

の5種類を可能にしちゃいました。

クリッピングの回路図はこれ↓(やっぱり手書き)

クリッピング切替部分

組み込み


出来上がり。

2つのスイッチが中点でクリッピングなしです。
作ってみて分かったのですが、クリッピングなしでも十分歪みます。
オペアンプ自体のオーバードライブによる歪みなのでしょう。
クリッピングは後に付いてて、その前にオペアンプで歪みのベースが作られています。
やはりオペアンプの種類選定がRATサウンドの鍵なんでしょうね。

ですが、クリッピングを変えるとサウンド傾向やサスティン、ゲイン、コンプ感などみんな違ってきます。

これこそ・・・「RATひとつで仕事する~」・・・(←ネタが古い)
私はこれで仕事してませんが・・・・。

ご参考に・・・では、また。


2017年3月24日金曜日

Proco RAT 修理

RAT 修理

今回はこれ、Proco YOU DIRTY RAT。

ほぼ普通のRATのクリッピングダイオードをゲルマニウムにしたものだそうです。
2つの青い部品

接触不良で音が途切れたり出なかったり・・・とのこと。
チェックしてみると、ポットが3つともガリを通り過ぎた接触不良状態・・・酷い。
最悪ポット交換ですが、・・・

ちょっと横道・・RATの筐体はその構造上ほこりや砂などが入りやすい・・・いや入り放題なのです。
この隙間

上面のしかも端にちゃんと堤防まで付けて・・どうぞ中へお入り下さい。・・・
このYOU DIRTY RATも開けてみると結構ほこりが入ってまして・・・

ポット自体は密閉型ではなくごく普通のタイプなので・・・ライブとか持って回ればすぐにガリも出ますわ。
RATをお使いの方はこの隙間をテープでふさぐとか・・・

話し戻ってポットの洗浄です。
もちろん中に入ったほこりは綺麗にしましょう。
ここまで酷い時に私は「イソプロピルアルコール」を使います。
ちょっとした塗料も溶かす洗浄力です。かなり揮発性も高いので取扱には気を使います。
こんな風に注射器型のスポイトで隙間から注入。

・・ツマミをグリグリ回して・・・揮発するのを待ちます。

酷かった割には1回で綺麗に・・・復活。
ガリも途切れもなくなりました。・・・めでたしめでたし。


ご参考に・・・では、また。

2017年3月8日水曜日

前回に続きコンデンサーマイクなのです。

前回に続きコンデンサーマイクなのです。
一部方面でちょっと話題になってる、BM-800というコンデンサマイク、ちょっと改造するととても良くなる・・・との事です・・・
ものは試しと・・・安いし買ってみようかと調べていると、これの最新型(改良?)らしいというものを見つけたので、そっちを買ってみました。・・・安いし・・・
昔のデスクライトみたいに机に付けるタイプのスタンドその他色々とのセット販売しかなかったのですが・・・

これ・・・Mugig M-1・・・。


ばらしてみると。

確かに目にしたレビューどおりBM-800とは基板が違うし・・・
回路をあたってみると、BM-800の改造ネタが反映されているところがいくつか・・
まず、ソースフォロアになってます。
ツェナーダイオードは付いてますが、フィルターの抵抗がひとつ追加されています。

ノイズも少なく、かなり良いかも・・・behringer C-1よりも低域は豊かで感度も良い。
がハイがちょっとがさついて頭打ち感があります。(高域の伸びが・・・)

マイクの回路はほとんど触った事が無いので・・・とりあえず他の方のBM-800改造ネタにはあったカプセルからFETゲートへの間に470pコンデンサを付けてみました。


チェック・・・・私には測定器などありませんので・・・自分の耳だけが頼りです。
・・・・・・変化認められず・・・・・
元にもどしました。

積層セラミックのカップリングコンデンサを交換したら良いとの事で・・・基板を見ると・・・
表面実装アルミ電解コンデンサ用のパターンが印刷されています。

しかも完全に今付いてる積層セラミックコンデンサとパラになってます。
つまり回路のグレード違いが存在しているのではないか?
そっちは、アルミ電コン・・・・
で、積層セラミックコンデンサをはずして、手元に有った普通のオーディオグレードアルミ電コン(1μ)に付け替えてみました。

耳チェック・・・・変わりましたね。
がさつきが減って中高域がスッキリ・・・頭打ち感もましに・・・。
周囲の環境ノイズもレベルは変わりませんが落ち着いた感じになりました。

やっぱりコンデンサの質は音に直結しますね。
もっとトライしたい方は他の場所の積層セラミックコンデンサも含め、色々なコンデンサを試してみて下さい。


ご参考に・・・では、また。

2017年2月14日火曜日

BOSS SD-1 修理&MODその2

BOSS SD-1 修理&MODその2


前回修理と言いながら、LED交換だけで、あとは過電圧使用ではないか?・・で終わってました。
で、修理なんですけど、

まずたぶん過電圧でやられたD3,R31を撤去し同時にPSA電源対応にするためジャンパー線でリード線の6番7番側を短絡。

耐電圧以上の電圧を受けていたと思われる、C11,C17を交換。

ここまでが修理。

それから古いのでその他の電コンC7も交換。

ついでにバイパス音の音痩せ対策。
C1,C8,C9,を0.22μ、C10をオーディオグレード10μに容量アップ。

交換部品を外した所


部品交換完了。


・・・ご参考に・・・では、また。