2016年4月13日水曜日

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

古いDS-2を手に入れたのですが、音だししてみると、かなり酷い状態。
スカスカでレンジが狭く力の無い音。
台湾製だし、電コンはやっぱり劣化しているのでしょうがそれにしても・・・・って感じ。

中を開けてみると↓

私見ですが、何かBOSSっぽくない・・・・作りが雑なのはともかく、部品の配置や部品番号の付け方、細すぎるリード線、かと思えばジャックからの配線はシールド線使ってる・・・などなど雰囲気が違う。
抵抗類も大きさからみて1/4Wではなく、全て1/6Wではないかと・・・・
とりあえず、回路図はこちら↓

回路設計も・・・BOSSっぽくないところが随所に・・・
低域のレンジを狭めてしまう原因の1つと考えられるのが、スイッチングFETへのバイアス抵抗、このような場合、他のBOSS製品だと1MΩを使っているのに、これは全部100KΩなのでカップリングコンデンサとのハイパスフィルターで低域を1桁多く削ってしまってます。
バイパスラインでは途中にバッファ回路が1つあってQ5の前のC13とR21、これもハイパスフィルター。

たぶん、設計&製造が他の物と違うのではないかと・・・(別チームとか別会社とか)

で、まず電解コンデンサは、総入れ替えです。(一部はオーディオグレード)
そして、上に書いたFETスイッチ前後のバイアス抵抗を全て1MΩに変更。
一部の抵抗を1/4Wに取替。

定数的には、
C12を 0.22μに
C23,24を10μオーディオグレードに
ディストーションの低域が弱いので、C40を1μ無極性電コン。

また、バイパス音の改善に、途中に入ってるバッファ回路をカット。
C13,R21,R12,Q5を取り去り、ジャンパ線でバイパス。
(入力と出力にはちゃんとバッファ回路が有りますので必要ないと思います。)
(BOSSさん、コスト合理化出来ますよ。↓)



レンジも拡がり、全体的にシャキッとスッキリしました。
回路図的には↓(赤字が変更点)


ご参考に・・・では、また。

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