2018年6月7日木曜日

アルミ電解コンデンサの話し(寿命)

アルミ電解コンデンサの話し(寿命)

アルミ電解コンデンサって電子部品の中では劣化(寿命)が早い物です。
当然メーカーやグレードの違いによって変わってきますが、全般的に言える事が有ります。

実は使用温度が10℃下がると寿命が倍になるのです。

つまり、かなり温度に左右されていますって事。
まず、85℃品と105℃品では同じ使用温度なら最初から4倍寿命が違います。
(仕様上の寿命が同じだとして)

使用温度とは・・・単にそのコンデンサが使われている場所の気温ではありません。

コンデンサの動作は電荷を充放電する事なので、その充放電動作の度に電流が流れます。
電流が流れると必ずジュール熱が発生して、温度上昇につながります。
つまり、アルミ電解コンデンサはその仕事量が多いほど自己発熱して温度が上がり寿命が短くなります。

酷使すれば早く劣化する・・・・当然ですね。

とはいえ、回路上にあるアルミ電コンが全て同じように劣化する訳ではないのも事実で、その充放電が多いか少ないか、その電流値が多いか少ないかに左右されます。

エフェクターの場合パッと考えて一番多そうなのは電源系統のコンデンサです。
アダプターから入ってくる電源のリップル(脈流分)を吸収するために常に充放電しています。
またその電流値は回路全部を動作させるに必要な値になります。
が、一概には言えないのです。
例えば電池で使用していた場合、電源コンデンサの充放電は殆ど無いはずです。
というのは電池ですから完全な直流でリップル(脈流分)が無いからです。
またアダプターの性能が良くリップルが少なければ同じように充放電は殆ど必要なくなります。

意外と酷使されているのはカップリングに使われている場合だと思います。
電流値はそんなに多くないのですが、音声信号の波形がそのまま入ってきますので、使っている間は常に充放電しています。
ゲインが高いほど酷使している事になります。
そして、カップリングコンデンサの場合は音に直結します。

なんか、どこへ行くのか分からない話になってしまいましたが・・・・
アルミ電解コンデンサには寿命が有って、状況によっては結構早く劣化します・・・・
怪しいアルミ電解コンデンサはさっさと交換しましょう。・・・
って事でした。

ご参考に・?・・では、また。