2015年12月30日水曜日

BOSS FW-3 FOOT WAH 修理&ついでに改造MOD

BOSS FW-3 FOOT WAH 修理&ついでに改造MOD

ジャンク品のFW-3 WAHです。
何故かPEAKツマミがくるくる360度回転します。・・・・・
WAH効果は正常なんですが・・・・

回路図はこちら↓

このVR1・100KBが機械的に回り止めが効かなくなっている状態です。
抵抗値はそこそこ出てますので一応使えるのですが・・・・

修理です。
ついでなのでトライ。もう少しWAH効果をキツイ所まで、出来ないか・・・
回路図を見るとこのVR1が最大値の時にPEAKも最大になってますので、100KBを250KBに変更してみる事にしました。

元の状態。



が、同じサイズのVRが無かったのですが・・・
ちょっと工夫。

端子を少し変形させて、隙間を広げます。(下が広げた物)

基板を挟み込むような形でパターンランドにかろうじてかかるように、半田付け。


ケースに戻したところ。ギリギリケースに接触せずに収まりました。


組み直して完了。

PEAKツマミ11時くらいで元の最大値ですが、右に回すと少しですがPEAKがきつくなりました。
右一杯でも他の支障は出てないですね。

修理&ちょっとWAH効果強化MODの出来上がり。


ご参考に・・・では、また。

2015年12月25日金曜日

ROCKTRON RAMPAGE ちょっと改造・MOD


ROCKTRON RAMPAGE ちょっと改造・MOD

ROCKTRON のハイゲインディストーションRAMPAGEです。

強力です。トーンの可変幅も広いです。かなり音作り出来ます。
オペアンプもオーディオ用の5532を使ってたり・・かなり良い。
が、とにかく歪みます。SUSTAINツマミが歪み量の調整になっているのですが、9時より上に回してもほとんど変わりません。9時辺りで歪み量は飽和状態です。
調整範囲が狭い。
とにかく強力に歪ましたい方は別によいのでしょうが・・・・・
もう少し扱いやすくならない物か・・・。
ちょこっと改造です。

回路図はこれ↓

SUSTAINの可変抵抗(POT1・1MΩB)をAカーブに取り替える手もあるのですが、手元に無かったし端子形状の事もあるので、並列に抵抗を追加してちょっと調整しました。
色々試してなかなか思った通りには行かなかったのですが、少しましになりました。
POT1の1番2番間に100kΩと1番3番間に100kΩ追加です。


歪みが飽和状態になるまでが11時くらいまで広がりましたので、まあ良いでしょう。
ただ、思いっきり歪ませたい方はやらない方が良いです、飽和状態といっても、少しおとなしめになってしまいますし、サスティンも少なめになりますので。



ご参考に・・・では、また。

2015年12月15日火曜日

BOSS SD-2 Dual OverDraive を作ってみる。(自作)

BOSS SD-2 Dual OverDraive を作ってみる

実は、SD-1がまだ現行品なので「-2」が有るなんて知らなかったのです。
SD-2は、生産終了になっていて、中古市場でもあまり出ないようですし・・・高いし・・・
で、どんな物か、作ってみることにしました。

参考にした回路図はこちら↓

これ、オーバードライブが2つ分入って、瞬時に切り替えられる・・・
本物は、2軸のVRでCRUNCHとLEADの2種類を独立して調節できます、この辺がOD-2なんかとは大きく違うところです。

2軸のVRは手に入りにくいので別々にしてVRが6個と切替用のフットスイッチを付けることにしました。
またバイパスはスルーバイパスに変更です。
で赤斜線の部分が不要部分になって、SWを追加です。

レイアウトは、部品の大きさを考えずに書いてしまったので、かなりツメツメになってしまいました。
(いつもの事ですが。。。手書きです)

実装したらこんな事に・・・・ギュウギュウ

SW関係ですが、組み込む段階になって思いついて、エフェクトOFFの状態でも、CRUNCHかLEADか今どちらになっているかを分かるようにしました。(緑と赤のLED表示)
電源が入った状態で、どちらかのLEDがうっすら点灯します。
この段階でCRUNCHかLEADどちらになっているか分かりますし切替可能です。
エフェクトONにするとうっすら点いていたLEDが明るくなります。
(SW関係の配線↓)

ケース組みです。いつものダイソーステンレスタッパー。
VRが6個もあるので接続線もゴチャゴチャですが・・・・

はい、出来上がり。

IC、オリジナルはM5218Lですが、先日ミキサーから部品取りしたJRC4558DVを使いました。

これ、BOSSにしては珍しく、LEDクリップを使ってますので、かなりBOSSらしくない音だと思いました。

ICが違うのもあるかもしれませんが、かなりざらっとして荒っぽい感じです。

ご参考に・・・では、また。

2015年11月10日火曜日

Behringer SF300 SUPER FUZZ ちょっと改造MOD

Behringer SF300 SUPER FUZZ ちょっと改造MOD

ベリンガーのファズSF300ですが、私にとってはこのFUZZ音が・・・ちょっと使えないのですが・・・
ただし、これのBOOSTモードはGoodです。



BOOSTで使うと、中低域でしっかりと支えてくれるような太いと言うより「重心が低くい」安定感の有る音になってくれます。 (高域の伸びはもう一つですが・・・・)
おまけに、TREBLEとBASS、2バンドのブースト&カットタイプのイコライジングの出来ちゃいます。

ただ困るのは、GAINを“0“にしていても、ONにすると結構BOOSTしちゃいます。(LEVELは無効になります)
かけっぱなしだと良いんですが、目的によっては・・・入れると途端に音量も上がってしまうのです。
GAIN”0”で増幅無しに出来ないかなぁ・・・・(問題ないような有るような事ですが・・・)

SF300は、BOSS FZ-2のコピーとのことなので、FZ-2の回路図を探しました。
これ↓


ちょっと違うところもありますが、やはりほぼコピーのようです。
この頃(90年代)になるとBOSSの回路設計も音痩せに対する配慮もされているようですね。
その点もそのままコピーしています。が、部品の質の問題はあります、基板パターンが異様に細いとか、ほとんどチップ部品とか、電コンは大丈夫か?とか・・・
でも肝心のFETはちゃんと2SK184GRを使ってます。

話しを戻して、GAINの調整ですが、FZ-2回路図のQ9,Q10,Q15で構成される1段目の差動増幅部分、GAIN,VRと直列に2.2KΩが入ってます。
この2.2KΩ分GAINを”0”にしても増幅してしまいます。あくまでFUZZが主ですからそちらの回路に送る最低レベルを決めているのでしょう。
FUZZの部分は考えないことにして、この2.2Kを短絡(バイパス)してしまいます。
SF300の基板だとR38です。
半田がやりやすい所を選んで、バイパスしました。

これで、狙い通りGAIN“0“で音量差無しになりました。

バイパス音の音痩せですが、そんなに悪くもないのですが、微妙に・・・・
コンデンサの定数には問題ない気がしますし、単にコンデンサの質だけでもない様な感じの音です。
やっぱりチップ部品が故なのかトランジスタが・・・な気もしますが・・。
一応コンデンサの定数&オーディオグレードへの変更です。
基板上の
C21フィルムコンデンサに並列に、3.9μBP無極性オーディオグレード
C12とC16を定数変更なしで、オーディオグレード
です。
ずいぶん改善できました。



ご参考に・・では、また。

2015年11月6日金曜日

Behringer OD400 ちょっと改造MOD

Behringer OD400 ちょっと改造MOD

今回はベリンガーのオーバードライブ、OD400です。 

これ、BOSS OD-3のコピーとのことですが、OD-3は持ってないので音はくらべられませんが、中を開けてみると・・・・

ちゃんとOD-3と同じ、2SK184GR(FET)が5つ付いてます。


この辺はベリンガー偉い!
電コン以外はほとんど表面実装部品ですが・・

音的には、レンジが広くシャキッとした歪みで、結構良いと思いました。
ので、やっぱり惜しい音痩せするバイパス音だけ改善MODしました。

いつもと同じですが、コンデンサの定数アップとオーディオグレードへの変更です。

まず、入力のフィルムコンデンサC19に並列で無極性オーディオグレード電コン3.9μを追加。

途中のFETスイッチ部分を探して、1μ電コンC16を、10μオーディオグレード電コンに変更。
出力の10μ電コンC15をオーディオグレードに変更。

以上の3点を追加変更しました。


特に途中のFETスイッチ部分はバイアス抵抗が10KΩと小さく、そのままの定数では低域に対してけっこうフィルターがかかってしまうので一桁アップしました。

本当は抵抗類も表面実装を外して普通のサイズの物にした方が・・・とは思いますが・・そこまでしなくてもほとんど音痩せは改善できました。


ご参考に・・・では、また。

2015年11月2日月曜日

BOSS OD-2 再び・MOD

BOSS OD-2 再び・MOD

以前(2015/5/12投稿)ジャンクからの復活を果たしたOD-2ですが、どうも詰まった感じの音が気になって
・・・再び登場です。


結局、エフェクトかけたときの高音が詰まっている・・・
こういうキャラクターの物なんですが、TONEツマミで結構Hiを削れるので、TONEで調整するとして、それまでにHiを削っているローパスフィルタを思い切って変更しました。

(回路図はこちら→http://www.freeinfosociety.com/electronics/schematics/audio/pictures/bossod2.gif)

ノーマル側はC32、ターボ側はC26です。
一桁程小さくしようと、手元に0.0012μ(122)が有ったので、2つともこれにしました。
これで、たぶん10kHzくらいまでは、ほとんど通ってくれるはずです。



TONEを一杯まで上げるとかなりキンキンした歪みまでいけます。TONEの効きが良くキャラクターの範囲が広がった感じです。


ご参考に・・・では、また。

JRC 4558DV艶有り 採れました。

JRC 4558DV艶有り 採れました。

YAMAHAの古いミキサーRM602を部品取り目当てで分解したら・・・・
4558DV艶有り採れました。


一応2015年4月26日投稿の「クリーン&ドライブブースターの製作(自作MOD)」に付け替えて動作確認。すべてOKでした。

KORG OVD-1やYAMAHAの初期エフェクターで採用されていてプレミアが付いてたり・・・・
ご存じの方は、ご存じなICです。

私は、手元にストックして使っていくつもりですが・・・(評価については人それぞれですので・・・)
たぶん4558Dの選別か一部仕様違いかなのでしょうが、データシートを検索してもDVは出てきませんでした。
JRC4558ファミリーの艶有りという意味はあるのでしょうが・・・・
どう違うのか不明のままです。

では、また・・・

2015年10月29日木曜日

BOSSエフェクター音痩せ改善 その2_ HF-2 Hi Band Flanger

BOSSエフェクター音痩せ改善 その2

先日(2015/10/22)OS-2を例にバイパス音の音痩せ改善を書きましたが、BOSSの空間系については、やっかいな障害があります。
今回、HF-2 Hi Band Flanger の音痩せ対策をしてみましたのでご紹介します。

このHF-2、ジャンク品として安く買ったのですが・・・どこが?・・・あっ、LEDの色が変わってる。
中を開けると、電コンが全てオーディオグレードに交換されてました。(定数変更は無し)
つまり、改造品扱いでジャンク・・とのことなのでしょう。

回路図はこちら↓
http://www.freeinfosociety.com/electronics/schematics/audio/pictures/bosshf2.gif

フランジャーやコーラス等は、原音にエフェクト音をMIXして効果を出しているので、少なくともBOSSの空間系では、バイパス音はエフェクトのON・OFFに関わらず出力されてます。
ので、バイパス音については電子スイッチが通ってないようで、エフェクト音のMIXをON・OFFしている構成がほとんどのようです。

ここで回路図を見て頂くと分かると思いますが、バイパス音はQ1~IC1(1段目)~IC1(2段目)と流れます。
ここでIC1の両段にイコライジングが入ってます。0.0068μと 10KΩが直列になった部分です。
1段目では、10kHz付近を上げてその上の周波数帯を下げています。出力直前の2段目では10kHz付近を下げて、さらにその上の周波数帯をここでも下げています。
つまり二段のイコライジングで10KHzより高い周波数帯をかなりカットしている状態です。

では、なぜこんな事をしているかと考えると、エフェクト音にIC1/2段目でイコライジングしIC3から出る高音のヒスノイズをカットしたいからだと思います。
最後にカットする分、最初に10kHz付近を上げている・・・。
しかしそれ以上の周波数帯は必要ないだろうと犠牲にしている状態です。
しかし、実際には10kHzを超える周波数帯の倍音成分が音の芯や艶を出しているので、ここを削られると、引っ込んだスッキリしない音になります。
実際バイパス音もそうなってます。
高域特性を配慮してオーディオグレードのコンデンサを使っても最後に削ってしまうのですから効果薄・・・。
低音については、OS-2と同様に対策すれば良いのですが、・・・

実は、前にEB-5(2014/6月投稿)の時にも似たことをやったのですが、もう一歩踏み込みました。
まず、問題のイコライジング、0.0068μを前(C3)も後ろ(C22)も撤去してイコライジングを無効にします。
入力のC1を定数アップ0.1~1μで良いと思います。が、今回3.9μ無極性オーディオグレード電コン。(たまたま安く手に入ったので使ってみたかった)
出力のC24をオーディオグレード10μ電コン。

ここまでは、基本的にOS-2の例と同じ方法論です。
で、バイパス音は音痩せや音の輪郭もはっきりして、音痩せ解消状態です。

が、当然ですがエフェクトONにすると、IC3のヒスノイズが「しゃ~しゃ~」出ます。
で、IC3の後、Q3のフィルターを調整してここでヒスノイズをカットしました。コンデンサC14~16の変更がそれです。
結構色々な定数の組合せを試しました。(大変・・・)
Q2のフィルターもいじってここで少しでも10kHz付近を上げるようにトライしましたが、C9の変更で少しだけなんとか・・・・(もともとローパスなので・・・)

R29の変更は、フィルターをいじった為かエフェクト音のレベルが下がって効きが浅くなったのでレベルを少し上げて調整しました。
また、フィードバック(RESツマミ)にも影響しますので、VR5も必要に応じて調整要です。(発振しない程度に)


これでバイパス音の改善とノイズ除去によって、エフェクトをかけても原音の輪郭や芯もはっきりと残ったままスッキリした音になりました。

機種によってノイズに対する対処はそれぞれ変わってきますが、・・・
回路的によく似たBF-2、BF-2B、CH-1、CE-2等には応用出来ると思います。


ご参考に・・・では、また。

2015年10月27日火曜日

Onerr Mercury Distortion DST-2 について

Onerr  Mercury Distortion DST-2 について

Onerr / Mercury Distortion DST-2 を安く手に入れました。
情報として内部写真など載せておきます。

感想レポートですが、・・・良くも悪くもBOSSレベルだと思います。
ですから、結構ちゃんとしてます、悪くはないし使えるなぁ~・・って感じです。
が、音やせもレンジもBOSSレベル・・・。
ロー・ミッド・ハイと3バンドでイコライジング出来るので結構作れます。
が、周波数レンジがあまり広くないので・・・ちょっと残念です。
まだちゃんと回路を見てないのですが、コンデンサの定数を見直せばレンジも広がるように思っています。 この辺はまた今後・・・・

画像の一式羅列ですが・・・・


ブラジル製です。









ご参考に・・では、また。

2015年10月24日土曜日

BOSS GE-7 再び・・ノイズ対策 改造MOD

BOSS GE-7 再び・・ノイズ対策 改造MOD

以前に電解コンデンサの入れ替えなどでプチMODした、GE-7ですが、やはりノイズが結構気になってきたので、今回ノイズ軽減の改造をしてみました。
(2015/3/29に投稿したもの)

回路図はこちら↓

今回気が付いたのですが、回路図に記入漏れ?が有ります。
IC1~3の OUT端子(各1番と7番)が470KΩでグランドラインに落ちてます。
(後の写真に鉛筆書きしてます。)

IC1~3でイコライジングをしている訳ですが、付いていたICはIR9022です。
GE-7とほぼ同じ回路構成(周波数を決めるCRが違うだけ)のGE-7B日本製を持っているのですが、こちらはノイズも少なく全く気になりません。
GE-7B日本製の方はICがすべてM5218で、このIC、BOSSがよく使っている物なんですが、ローノイズタイプで結構性能が良いみたいです。

後でGE-7になってランク下の022クラス(TL022,IR9022)に変更した為にノイズも増えてしまったのではないかと・・・・推測。

なので、素直にローノイズタイプと言われている物に交換しました。

最初IC1だけを数種類試して・・・結局一番ノイズが少なかったJRCの4580Dにしました。
これは4558系のオーディオ対応にした物のようです。

ノイズレベルが聴感上1/3くらいにはなったと思います。
たぶんですが、022は省電力タイプですので、この変更で電池の持ちは短くなるのではないかと・・・・
ついでにいくつかのカップリングコンデンサと抵抗を追加で変更しました。
(バイパス音&原音のクオリティアップ)

回路図に書き込んであるところが今回の変更点です。


ご参考に・・・では、また。

2015年10月23日金曜日

BOSS OS-2 改造MOD

BOSS OS-2 改造MOD

前回、バイパス音の音やせ改善をしたOS-2ですが、やはり台湾製。
結局、電解コンデンサを、総入れ替えしました。
歪み系の回路なので基本的に一般グレードを使いました。
(手元に定数がオーディオグレードしかなかった物も一部ありますが・・・)
やっぱり劣化してたようで、全体にシャキッとしました。


OS-2は、オーバードライブとディストーションの二系統の回路が入っていてCOLORというツマミで2つをミックスして音作りが出来ます。
私の好みですが、ディストーション側は結構良いかと思うんですが、オーバードライブ側は低音も高音も削れたラジオみたいな周波数レンジで、・・・使えない。

回路図はこちら↓
http://www.freeinfosociety.com/electronics/schematics/audio/pictures/bossos2.gif
この回路図でC27が47nになってますが、実際には4.7n(472)です。

で、回路図を眺め・・・オーバードライブ側のハイパスとローパスフィルタを変更してレンジを広げました。
C27、 4.7n を47n
C4、 10n を4.7n
に変更です。

オーバードライブ側単独でも十分使える感じになりました。


ご参考に・・では、また。

追加投稿
BOSS OS-2 ワイドレンジハイゲイン改造 MOD


2015年10月22日木曜日

BOSS エフェクター音痩せ改善について

BOSS エフェクター音痩せ改善について

BOSS エフェクターバイパス音の音痩せ改善について書いてみます。

バイパス音の音痩せについては色々なところで言われていることですが・・・・
基本的には、回路設計の段階で低音を考慮していないと思います。(コストとの兼ね合い? )
また、部品の質、特にコンデンサの質も影響が大きいように思います。
コンデンサに関しては特に台湾製になってから質が落ちている印象があり、製造年がさらに古い日本製の方がましな気がします。・・・・私見ですが・・・

今回、OS-2、2006年台湾製を入手しましたのでこれを色々改善、改造MODする事にしました。

まず、音だしで、あまり良いとは思えない・・・・
開けてみると・・・

汚い・・・手半田したと思われる所は特に・・・・(不良率や故障率も高かったのではないかと・・想像ですが・・)
さておき、とりあえず今回は「バイパス音」

回路図はこちら↓
http://www.freeinfosociety.com/electronics/schematics/audio/pictures/bossos2.gif

OS-2の回路図はあんまり出てないみたいですね。
この回路図でC27が47nになってますが、実際には4.7n(472)です。

さて、先に書いた低音が考慮されていない・・ですが、カップリングコンデンサとその後にあるバイアス抵抗又はグランド抵抗の組み合わせで、ハイパスフィルター(ローカットフィルター)を形成してしまいます。
OS-2の場合、バイパスラインにはこれが4カ所もあります。
単にバイパスなのに4回もローカットを通っているのです。
それぞれは聴感上十分な周波数を通すはずの設定値なのですが、人間の耳は数字通りにはいかないようですね。
で、まず、低域を通す為にコンデンサ定数を上げる必要があり、一番ネックになってるのが最初のC22、47nです。 ここは少なくとも0.1μ以上にした方が良いと思います。
あと場合によってネックになるのが最後のC12、1μ電コンです。これの後のグランド抵抗は100Kなのですが、これの次に繋ぐ物(アンプやエフェクター)の入力インピーダンスが低く例えば10Kだったとすれば、一桁上の周波数まで低音をカットしてしまう結果になります。
つまり、繋ぐ物に影響される所なので、十分な余裕を持つ必要が有るわけです。

で、
C27を0.22μフィルムコンデンサ
C12を10μオーディオグレード電解コンデンサ
に定数変更します。

また、部品の質でもやはり一番ネックになるのはコンデンサですので、途中にある
C30とC24もオーディオグレードにして、ついでに定数も2.2μに増やしときました。

電解コンデンサをオーディオグレードにすると音の輪郭や高域の伸びが違ってきます。

青いフィルムコンデンサと金色の電解コンデンサです。


で、ほとんど「音痩せ」と言えるような物は解消されました。(私の聴感ですが)
また、追加でやるとしたら抵抗器が全て小型タイプですので、標準タイプの物にするか信号が直接通る所は1/2Wタイプなど、流れる経路を「太く」する事も効果があります。

他のエフェクター特にBOSS製品には、共通する問題ですので、応用出来るはずです。(私は基本的に同じアプローチで音やせ解消してます。)

OS-2はまた今度続きの改造MODをしますが、今回はバイパス音の音痩せ解消・・・でした。