2015年7月5日日曜日

BOSS SP-1を作ってみる。(自作)

BOSS SP-1を作ってみる。(自作)

OD-1、PH-1、と作りましたが・・・もう一つBOSSのコンパクトエフェクター初期のSP-1 Spectrum も作ってみる事にしました。
このSP-1スペクトラムは、何故か後継機種もなく「-1」だけで消えてしまったようです。
今ではほとんど入手困難(不可能?)な物らしいです。
どういう物なのかという興味も有ったのですが・・・・
調べてみると、behringer のSE200がこれのコピーらしいです。
効果は、プラス方向だけのパラメトリックイコライザー的な感じらしいのですが・・・・・

回路図はこちら↓

・・・これを見て・・・おっと困った。
10kΩ二連VRがAカーブとCカーブの組み合わせって・・売ってましたっけ?・・見かけない気がする・・・。
AカーブとCカーブを別々にして一緒に回す・・とか・・

だが、見つけた!!
ここの
 Project Documentation
PDF書類ですが、ここにそのAとCの二連VRの作り方が写真付きで・・・ありました。
Aカーブを裏向きにすればCカーブ・・・なるほど。

また、ここにはスルーバイパスにした分かりやすい回路図も書かれてます。
至れり尽くせりです。(でも、基板レイアウトだけはない。)

で、この通りに二連VRを作って準備完了。

基板レイアウトは↓(いつものように手書きメモです)
番号は回路図のVRやジャックにつながる配線の番号です。


実装しました。(100μの所実装時にスペースの問題でちょっと変更しましたので・・・)
使ったICはMC3403です。


ケース組みです。(やっぱりダイソーのステンレスタッパー)


出来ました。


使ってみると、・・・なにこれ?・・・これでどうすれと・・・これでいいのか?・・・・
しかし、色々と試してみるとちょっと解ってきました。

使い方としては、エンハンサー効果、ただちょっと良い意味で癖があって歪み系の後に中高音を狙ってこれをかけると、かなり特徴的に押し出してくれます。
また、ベースに繋ぐとかなり高い倍音まで狙えます。普通ベースアンプでは再生されない領域まで行けます。ライン録りなどでは効果的ではないかと・・・・
低域狙いは今ひとつ効果的な使い方がみつけられませんが・・・・
中域狙いでは、ラジオトーン的な特徴有る音を作れます。
普通ラジオトーン的にするには中域だけを残して高低をカットする事が多いと思いますが、これは中域を特徴的に強調してるので低域も高域もある程度残した感じになり、引っ込みすぎない音になります。

いずれにせよ、癖はあるので、常に使う物ではないと思いますが。
この系統が消えてしまったのは、残念に思います。

コピーを作ったbehringerは偉い!(ほとんど見かけないけど)


ご参考に・・・では、また。