2018年5月5日土曜日

MXR distortion II を作ってみた。

MXR distortion II を作ってみた。


MXR distortion ii 一部熱狂的なファンが居られるようで少し前から気になってはいたのです。
廃番で後継機種も出てないようです。
レビューを見てみるとなんだか独特な物のようでますます気になって・・・
まず、回路図は、ちゃんとしたMXRの物らしいのが見つかりました。

レイアウトを探してみると、2点見つけたのですが・・・ちょっと使う気になれません、と言うのは・・・・まずVsバイアス電位のボルテージフォロアを省略しているのでこれではバイアス電位が安定しないように思いますし、アウトプットバッファも省略してます。
また、ICですがMXRは4558を1個072を3個で設計してますが、074と072でレイアウトしてました。
MXRは1つだけ4558をセレクトしているのです。これを無視するのは嫌ですね。

このdistortion II は15Vで駆動させていてこの辺りもちゃんと作ってみようと思います。
ただ実機はトランスを内蔵して117V電源での使用が前提のようですので、そこは無理せず、18V電源仕様にしました。
9V電池2個又はDC18Vアダプターでの使用です。

また、今回はスルーバイパスではなく、15Vのバッファを通したバイパスにしてみました。
配線を少し変えるだけでスルーバイパスにも出来ます。

まず、回路図の変更点(朱書き)

レイアウトはいつものストリップボード用に書き始めたら凄く大きくなってしまいそうだったので諦めました。
で、実機のレイアウトを参考にして、ユニバーサル基板用に書きました。

部品図

真ん中辺りに()を付けてる1μ電コンは回路図にはありません、これはICへの電源経路がちょっと長いので電源安定の為のバックアップコンデンサです。無くても大丈夫ですが、私のこだわりです。

めんどくさがりやの私は今回、基板配線に0.35mmのポリウレタン銅線を使ってみました。
これはポリウレタンの被服で絶縁してあるもので、コイルに使ったりする事が多い物です。
絶縁してるので画像のように基板を縫うように這わせても大丈夫で、しかもハンダ付けすると熱で被服が溶けてくれるのでちゃんとつながるのです。
少しだけ余分に熱を加える必要はありますが・・・

部品が付いたところ基板完成


組み込み

4558ICは、実機ではRC4558ですが、手元に無いので今回はビンテージ物を使ってみました。
NEC日本製 C4558C、BOSS OD-1やSD-1の初期でJRC艶有りよりも定評のあるICです。



出来た。・・間違えないように・・・DC18V・・・

感想・・・・皆さんのレビューが理解出来ます。
回路も特徴的ですが、RESONANCE の変化が不思議で心地よい。
確かに、他には無い味があります。
これが今の製品ラインナップに無いのは残念だと思います。
皆さん作りましょう!!!

ご参考に・・・では、また。

3 件のコメント:

  1. こんにちは。
    私もディストーションⅡを自作してみたいのですが、こちらの回路図やレイアウトをお借りしてもよろしいでしょうか?

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    1. GETTER02様
      返事が大変遅くなってしまって申し訳ございませんでした。
      回路図やレイアウトはどうぞお使い下さい。
      またよろしくお願いいたします。

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    2. こちらも返信が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
      以前よりディストーションⅡを作ってみたいと思っていたのですが出回っている回路図が粗すぎて読めなかったので大助かりです。
      ありがとうございます。

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