2017年4月16日日曜日

電池で使用出来ない場合・エフェクター修理

電池で使用出来ない場合・エフェクター修理

過去に数回ありましたので、ちょっと対処方を紹介しておきます。

アダプターでは使えるが、電池では使えない(音が出ずLEDも点かない)。
この症状で経験したのが、DCソケットの接触不良です。

エフェクターの電源経路は、DCソケットにプラグが刺さっていない場合に電池からの配線がつながるようになっています。
具体的には、DCソケットに、通常はON、プラグが刺さるとOFFになる接点があり、そこに電池スナップの+線がつながっているのです。

分かりにくいと思いますが、下側バネ状の+端子の奥に、横一の形に接点があり、バネ状の+端子がプラグで下に押されると、奥の接点が外れる仕組みです。

この接点の接触不良の為に電池からの電源が伝わらない状態でした。
このDCソケットは露出していますので、サビやほこりやゴミが原因と思われます。
この場合接点の洗浄で簡単に治ります。
接点復活剤でも大丈夫な場合もありますが、消毒用アルコールやRATの修理で紹介したイソプロピルアルコールを少量流し込んで、プラグを数回抜き差し(コンセントは抜いておきましょう)してアルコールが揮発してから確認します。
だいたい1~2回で治りました。

ダメだったのは下側のバネ自体が変形して接点まで届いていない物があり、これはDCソケット自体の交換になりました。
プリント基板直付けのソケットでも、ほとんどは汎用部品ですので取付端子や外形の寸法を測っておくと、たいてい合う部品は手に入ると思います。


ご参考に・・・では、また。

2017年4月2日日曜日

よくばり RAT を作ってみた。

よくばり RAT を作ってみた。

前回投稿の YOU DIRTY RAT 修理をキッカケにちょと調べてみると、Proco はクリッピング違いのRATを色々出してるようで、特にDeucetone RATなんてクリッピング切替スイッチを追加した2台のRATを1つの筐体に入れて組み合わせのバリエーションが凄いでしょ!!!!・・って・・・

で、以前にデジットのキットで作った自作RATのクリッピングを切替にして・・・よくばって・・みました。
(以前の投稿はこれ→ https://sonic-craft.blogspot.jp/2015/04/proco-rat.html

まず、付いてたクリッピングダイオードを外して、ソケット化します。


ON-OFF-ONのスイッチを2つ使って、

・シリコンダイオード(ビンテージRAT風、1N914)
・ゲルマニウムダイオード(DIRTY風、手元に有った1S188)
・赤LED(ターボRAT風)
・MOSFET(FAT RAT風、2N7000)
・クリッピングなし(Deucetone RAT風)

の5種類を可能にしちゃいました。

クリッピングの回路図はこれ↓(やっぱり手書き)

クリッピング切替部分

組み込み


出来上がり。

2つのスイッチが中点でクリッピングなしです。
作ってみて分かったのですが、クリッピングなしでも十分歪みます。
オペアンプ自体のオーバードライブによる歪みなのでしょう。
クリッピングは後に付いてて、その前にオペアンプで歪みのベースが作られています。
やはりオペアンプの種類選定がRATサウンドの鍵なんでしょうね。

ですが、クリッピングを変えるとサウンド傾向やサスティン、ゲイン、コンプ感などみんな違ってきます。

これこそ・・・「RATひとつで仕事する~」・・・(←ネタが古い)
私はこれで仕事してませんが・・・・。

ご参考に・・・では、また。