2014年9月23日火曜日

その後のBOSS BE-5(追加MOD)

その後のBE-5

「復活~HiFi~Bassに使えるMOD」で色々改造しすぎた感のあるBOSS BE-5ですが、使っていて少々物足りない感が・・・力感が・・もっとシャキッとした音にならないものか?

↑回路図などはこちら

で、前回ちょっと気になりつつも手を出さなかった電源のリップル除去用トランジスタQ16ですが、回路図では、このQ16の後ろも9Vの電圧が出ているようになってますが、この種の回路だとQ16で約1.4V電圧降下してしまいますので、実際には8V弱の電圧しか各回路に供給されていないのです。

で、ACアダプターの質が悪いと電源ノイズには弱くなるのでですが、最近の比較的安定したアダプターなら大丈夫でしょう・・・思い切って

・Q16のE,C,B3端子をジャンパー線で短絡
・リップル低減のコンデンサC64、67を100uFから220uFに大きくする

これで、1.4Vの電圧降下がなくなり、各回路にアダプターからの電圧値が供給されました。


さらに、バックアップコンデンサが付いてないICに可能な場合はバックアップコンデンサ10uFを追加。
(バックアップコンデンサについては「エフェクターの電源を考える その2」の元気になるアイテムをご覧下さい)

基板のパターンをよく見てみると、IC5,6,14,17にはバックアップコンデンサ用と思われる配線パターンと穴がありました。印刷表示は無いので、量産直前にコスト削減などの理由でカットしたのではないでしょうか。

他にはIC16,18,26に基板表に出ているジャンパー線を利用して追加しました。


ずいぶん元気に力強くシャキッとなりました。

やっぱり電源は重要です。

それからもう一つ。
小さくて回しにくいツマミ・・大きさはどうにもならないのですが・・固定が緩すぎて本体をひっくり返しただけでも抜け落ちる時がありました。

で、ツマミ側の差し込む部分を熱収縮チューブで締め付けてみました。



しっかり固定されて不用意に抜け落ちたりしないようになりました。
めでたしめでたし。


ご参考に・・・では、また。

2014年9月6日土曜日

自作エフェクターその2 Landgraff Dynamic Overdrive改

自作エフェクター その2 Landgraff Dynamic Overdrive改

ちょっと前置き
タイトルに「Landgraff DOD」と入れましたが・・・・・
本物は触った事もありませんが、推測するにLandgraff DODが評価されているのは、パーツセレクト、レイアウト、組み立て、等の質の良さが音に出ているのだろうと思っています。
回路的には「TS系」と言われているオーバードライブ回路の変形で、歪みの種類が選べるようになっています。
私が作ったのは、部品も有り合わせですし、高級パーツも使ってませんので「質」的には
Landgraff DODとはとても言えないと思いますが、回路図を参考にさせて頂きました。


基本にした回路図はこちら↓(松美庵さん)

目指したのは広帯域化(HiFi化)です。

他にもTS系と言われる物をいくつか試しましたが、通した途端にハイもローも削れてしまう物ばかりで・・・(元ベース弾きなので低域は特に気になる・・)

で、色々試した結果変更したのは、
・入力カップリングコンデンサC2を  0.068uF(低域改善)
・歪み回路C4を 0.47uFフイルム(低域改善)
・歪み回路R6を 4.7k(低域改善)
・高域カットC7を 0.1uFフイルム(高域改善)
・トーンコントロールC8を 同容量フイルムコンデンサ
・出力バッファの削除 C10からR17までをカットし、VR3の2番をC11の+へ接続
(余分な回路カットによる音質維持)
・ICはJRC4560D(手元にあった物)
・トランジスタは2SC828A(手元にあった物)
・VR2は25Kがなかったので20Kで代用
最初は入力バッファもカットしたのですが、他のエフェクターとのインピーダンス関係でレベル差が出てしまったりと使いにくかったので、復活させました。

ちょっと中身の画像はご勘弁下さい。試しながら作ったのでグチャグチャでLandgraff DODに申し訳ないです。

筐体の塗装ですが、白色の全面塗装の上に半押しで塗料をムラに飛ばした青と赤と黄のスプレーでタッチを入れ、乾いたら数回に分けて厚めにクリア塗装しました。


ご参考に・・では、また。