2015年10月16日金曜日

MXR Distortion+ をラグ板ハンドワイヤリングで作ってみる(自作)

MXR Distortion+ をラグ板ハンドワイヤリングで作ってみる

MXR Distortion+ M-104の現行品を手に入れたのですが、あまり感動もなく・・・・
これが定番ロングセラーになっているのだろうか?
ちょっと調べるとICが互換品に変わってたり多層基板に変わってたり、回路面よりも部品構成面でかなり変わってしまっているようです。

で、前から作ってみたかった「ラグ板ハンドワイヤリング」での製作をこれでやってみる事にしました。

参考にした回路図はこちら↓

変更点はR2とR3を100Kにしました。
推測なんですが、1M2つで分圧したバイアスを同じ定数の1M(R4)で引っぱってますので、バイアス電位が不安定になるのではないかと・・・・(このICの入力インピーダンスは最低300K~標準2Mです)
また、この機種とほとんど同じ回路構成(ICも同じ)のDOD250はここが22Kで分圧470Kでバイアスを引っぱってます。(2桁差を付けてる)
う~んと思いながらも、100K2つの分圧にして、せめて1桁差を付けてみました。
それと、電源平滑に100μ16V電解コンデンサを追加です。

あと、折角なのでもう一つ贅沢をして抵抗を1/2Wタイプにしました。(太い)
なるべく太い信号経路をなるべく短いの距離で配線し、半田による抵抗分も排除しようと・・・
普通プリント基板で組む場合、部品のリード線と基板の銅箔は半田をしないと接続されません、つまり少しですが、半田を通って電気が流れています。半田にも抵抗分がありますから・・・・
(ただし、最終的には接続を固める為に薄く半田します。)

ダイオードはゲルマニュウム1N34、ICはLM741です。

レイアウトは、またまた手書きですけど・・・・


部品の取り付けは、ラグ板のハトメ穴を通して端子にしっかり巻き付けます。
リード線の短いタンタルコンデンサは直接端子に巻き付けです。

ICはリード線がないので、必要な端子だけ直接半田付けで軟銅線を付けました。

ラグ板の裏に貼り付けて、信号ライン(2,3,6番端子)を最短距離でラグ板端子に巻き付けます。

ラグ板に半田をする前にテスト音だしです、半田を介せずに接続されている事を確認しました。
テスト音だしの時点で全然音が違います。
クリア&パワフル!!!

なぜか、市販品より音量も出ます。
(市販品は音量的にはかなり小さくその点で不評だったり・・・回路的には上に書いたバイアス分圧のところが違うだけですが・・・)
ICの端子部分をグルーガンで固定

ケース組み。ラグ板以外もなるべく配線を巻き付けました。
スイッチやジャック類はまき付けだけでは不安定なので、半田をのせて、ラグ板には半田がない状態でもう一度テストし、ちゃんと接続されている事を確認。

その後、接続を固める為にラグ板端子に薄く半田をのせました。

はい、出来上がり。


市販品と比べると、やっぱり、クリア&パワフル!!
ということで、手に入れた市販品は、中古市場に旅立っていきました・・・・・。

今度やろうと思いますが。回路図でも市販品でも、VRポットが2つともAカーブ(log)になってますが、3時くらいから急に音が変化しますので、Bカーブにしたほうが使いやすいのではないかと・・・・


ご参考に、では、また・・・

1 件のコメント:

  1. はじめまして。
    DISTORTION+の本来の音に興味があり自作しようと検索していたらここにたどり着きました。
    この記事を元に作製しようと思います。素晴らしい記事をありがとうございます!

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