2015年3月29日日曜日

BOSS GE-7 ・ジャンク~復活~クオリティアップMOD

BOSS GE-7 イコライザー・・ジャンク~復活~クオリティアップ


ジャンク品のGE-7(ACA Taiwan)を安く手に入れました。

ジャンクの理由は「入力にガリが有る」との事でしたが、チェックすると、入力ジャックの接触不良で電源が入ったり切れたりしてました。
多くのエフェクターがそうですが、入力ジャックにプラグを刺すことで電源が入ります。
もう一つは、エフェクトオンオフのスイッチ(電池ケースの横に有る)が接触不安定で何回も踏まないと入らないとか切れない時がある状態でした。
このスイッチの状態は前にも他のBOSSエフェクターでも遭遇した事が有ります。
共に接点復活材での処置です。
ジャックは綿棒に接点復活材を少し付けて接点を数回拭いただけです。
オンオフスイッチは、電池交換のようにペダル部を開け、電池の右にあるスイッチの上下する部分の隙間に接点復活材をすこし流し込み、スイッチを数回押して内部になじませれば直りました。


ジャンクじゃなくなった。 普通に使えた。

で、・・・


まず電源です。ACAアダプター対応からPSAアダプター対応への変更。
(ACAとPSAの違いなどは、検索すれば色々出てきますので・・・他に譲ります。)
基板裏を1カ所ジャンパ線で短絡するだけです。
不要な部品(ダイオードD1と抵抗R1)が残りますが、わざわざ外す必要も有りません。

(2と3を短絡)

次に、目指すはクオリティアップ、広帯域化です。
これはイコライザーですので、音的な加工では無く、音質調整が目的ですので、音をなるべく劣化させない事を考えます。
回路図はこちら↓

調べるとこれの製造が1995年だったので、当然電解コンデンサは劣化していると考えられます。
電解コンデンサを全部取り替えです。(今回はオーディオ用グレードにしました。)

また、メインの音信号が通る経路にある部品の変更です。
・R30:小型カーボンタイプから1/4W金属皮膜タイプに変更。(ローノイズ化、信号経路を太くする)
・C22:0.1uFに定数変更。(広帯域化)
・R27、24、33,14:金属皮膜タイプに変更。(ローノイズ化)
・C11:10uFに定数変更 (広帯域化)
C11は、後ろに繋ぐ機器の入力インピーダンスに影響されるので大きめの定数です。



基板パターンの引き回しをバイパス。
・入力ジャックからの1番ケーブルをR30に直結。
パッシブタイプ(電池が不要)のギターを直接繋いだ場合、入力バッファに入るまでの信号は、ハイインピーダンスのままなので、ノイズに弱いのです。なのでこの経路はなるべく短い方がノイズをひらう可能性が減ります。


以上の変更で、かなり良い感じになりました。

実は、旧型のベース用イコライザGE-7Bも持っているのですが、中身はほぼ同じです。

なお、回路図を探していたら、PSA以後の物も見つけました。↓
現物が無いので確認出来ませんが、大きな違いは、出力バッファがオペアンプになってます。
きっと基板パターンもだいぶ変わっているでしょうが、回路構成はほぼ同じなので、応用出来ると思います。

余談ですが、このイコライザー3.2kが一番ノイズが大きいです。
イコライザーの使い方として、たいていの場合、上げたいポイントを上げるよりそれ以外で要らないポイントを下げた方がノイズ的にも音質的にも良い結果になる事が多いです。
これも3,2kをいっぱいに上げるだけの場合と、他を全部いっぱいに下げてLevelをいっぱいに上げた物をくらべると、若干のニュアンスの差は有りますが、後者のほうがすっきりした音でノイズも少なくなります。


ご参考に・・・では、また。

追加投稿・「BOSS GE-7 再び・・ノイズ対策 改造MOD」 はこちら。