2018年3月22日木曜日

BOSS OS-2 ワイドレンジハイゲイン改造 MOD

BOSS OS-2 ワイドレンジハイゲイン改造 MOD

先日修理&音量アップをしたOS-2ですが、折角ならワイドレンジハイゲイン化MODをしようと思い立ちました。
今回はもうOS-2ではない音にまでしてしまおうと思います。

回路図などは、以前の投稿をご覧下さい。

以下が部品変更点です。

まず、いつものバイパス音対策。
C22  1μフィルム
C24,30 4.7μオーディオグレード電コン
C12  10μオーディオグレード電コン

低域拡大・・・歪み回路の前で低域を削らない等
C27,28  100nフィルム
C7  22μ電コン
C11  4.7μ電コン

高域拡大・・・OD側で高域を削っている部分を変更、トーン回路のハイカットを無し
C4  1nフィルム
C6  取り去る

ゲインアップ・・・OD側DS側出口のレベルダウンを少なくするのと、クリッピング電圧を上げる事でゲインアップ。
VR4 COLORポット  B100K
VR4の2番端子とC35の間に12K追加(基板パターン一箇所切断)

R13 1K
R5  51K
C8  10n
D3  1SS133×2(元々付いていたD3,4)
D4  1N4007

クリッピングダイオード変更について・・・元は1SS133の対称で±約0.8Vで信号がクリップされますので、音声のゲインもその数字、±のピーク差約1.6Vになっています。
これを1SS133×2で約1.6Vと1N4007約1Vにすると±のピーク差は約2.6V、後の回路に行くゲインが上がるのです。
また、非対称にする事で、倍音成分を増やして音域的伸びを狙いました。
また、1N4007は整流ダイオードですので、1SS133などスイッチング用と違って反応速度を求められませんので遅めのはずです。
この反応速度(スイッチング速度)の差でも波形に乱れが生じ、倍音成分が多くなりやすいと狙ってみました。

いくつか試してみた結果です。
ここまで来るとCOLORツマミではODやDSといった感じではなく、感覚で使った方が良いです。
ほぼ狙いどおりになりました。

ご参考に、では・・また。

2018年3月21日水曜日

EH/ KNOCKOUT ATTACK EQUALIZERを作ってみた。

EH/ KNOCKOUT ATTACK EQUALIZERを作ってみた。

ストリップボードでのレイアウト探しに時々見に行く↓
http://tagboardeffects.blogspot.com
ちょっと興味を引く物が在ったのです↓
http://tagboardeffects.blogspot.jp/2017/04/electro-harmonix-knockout-attack.html
エレハモのKNOCKOUT。
レイアウトを見てて、7660sってIC、これなんだろう?、と調べてみたら、倍電圧又はマイナス電圧を作るICで、ここでは、9V電源で−9Vを作って、±9Vで回路駆動させています。
(データシートはLMC7660で検索してみて下さい。)

で、作って見ました。(このサイトの2つ目のレイアウトです)

基板準備

抵抗類を付けたところ

基板出来た。
イコライザーなので電源周り以外の電コンはオーディオグレードです。

組み込み

出来た。

このATTACK EQUALIZZER効果がすごい!
効き過ぎる。
LOWもHIGHも「これでもか〜」って効き具合です。
そしてこれを通すと、どういじっても音が前に飛び出ます。控えめに使わないと周りに迷惑かけますって感じ。
「KNOKCKOUT」看板に偽りなし!
一回り口径の大きいスピーカーで鳴らしてるような音になります。
この辺が18V(±9V)駆動の実力なんでしょうか。

補足、音響的に注意点、この回路は位相が反転してしまいます。
MIX時に問題が出るかもしれません。

ご参考に・・・では、また。

2018年3月19日月曜日

Proco SOLO がやって来た。

Proco SOLO がやって来た。

ちょっと珍しい、RATの兄弟分SOLOがやって来ました。
これ情報が少ないので、アップしておきます。

回路をたどったので、Multi_RATとして出回ってる図に手書きで書き足したSOLOの回路図も載せときます。

RATとの大きな違いは、SCOOPとTONE周辺、C4が3.3nと大きくなってますので高域をよりカットしてます。
クリッピングが3種類とも非対称にしてあるのも特徴的かと・・・。

中身はRATの基板を流用してほとんど手作業?って感じの作りです。
画像には載せてませんが、本体裏や箱のシリアルナンバーシールはなぜか「VINTAGE RAT」になってます。
Made in USAですが・・・・
ほんとに、たまにちょっとだけ生産してますって感じですね。



音的にはSCOOPノブで中域をいじれるのでその点はかなり便利です。
全体的にはおとなしいRATって感じですが、クリッピング切替とSCOOPノブでかなり守備範囲が広い。
よさげな音が色々探せそうです。


ご参考に・・・では、また。

2018年3月16日金曜日

BOSS OS-2 修理&音量アップMOD

BOSS OS-2 修理&音量アップMOD

ジャンク品のOS-2がやって来ました。
COLORポットの軸が折れてなくなってます。
その他は異常なし。


素直にポット交換なのでしょうが・・・・同じ物は手に入りそうにないし・・・
(ボスさんに発注しても内部部品の供給は断られます)

実はネットに出回っている回路図でこのCOLORポットの部分が気になっていて・・・
数種類の回路図があり、どれも同じなのですが、どう考えてもこれじゃODとDSのミックス調整出来ないなぁ〜・・と・・・・今までここは触ってなかったので気になりつつスルーしてました。

今回はまさしくこのポットですので、一応回路を辿って確認しましたので、修正した回路図を載せておきます。(他の部分はチェックしてませんので悪しからず。)


この回路だと、ODとDSそれぞれを引き算する感じです。
OD側に振っていくとDSの信号がグランドに落ちていきレベルが下がります。
逆も同じ。

OS-2って正直そんなに好きじゃないんです。
DS側の音はそこそこ良いとは思うんですが、もっとパワーがあればなぁ〜・・・・
で、これならこのポットの値を変えてハイブースト化出来るぞ!・・と思いついた訳です。
ポットを20Kから100Kに変更してみようと・・・・

細かい事は無視したすごく大雑把な説明ですが、まずOD側を見るとポットの後に100Kが有ります、OD側に一杯振った時この100Kとポットの20Kとの分圧になって、120分の20のレベルで次のオペアンプに信号が行く事になる。
DS側の場合も同じ事で33kと20k、53分の20となります。
ポットの20Kを100Kにしてやるとそれぞれ、200分の100、133分の100となってレベルが上がるのです。
また、現状品の場合は、ポットではなく100Kと33Kの抵抗を小さい物に変更すればレベルが上がります。

後のオペアンプが発振する可能性は有りますが、その時は負帰還の150Kに並列に数十PFのコンデンサを入れれば収まるでしょうし・・・・・

でこんな感じ・・・
ポットの形が違うので・・・

無理矢理感有りますが・・・・

出来た!

音量アップ。
DS側は、RAT並みな感じになりました。

ご参考に・・・では、また。