2018年4月17日火曜日

MXR ZW-44 を作ろうとしたら・・ついでにGT-ODも作れた。

MXR ZW-44 を作ろうとしたら・・ついでにGT-ODも作れた。

Zakk Wylde Berzerker Overdrive
SD-1のコピーとも言われてますが・・・・

回路図はこちら↓

一見すると確かにSD-1のアウトバッファ省略形に見えます。
が、2つおおきな違いが・・

入力バッファがダーリントントランジスタです。
バッファに?・・と疑問符が付いてしまうのですが・・・
推測・・・電流増幅率をとにかく稼げるので、入力側の負荷が少ない・・入力インピーダンスを大きく出来る・・この回路だと大雑把に考えて2.2Mかな・・・SD-1は500K位です。
パッシブのギターを直つなぎした時、ギター側のコントロールの利きが良くなる可能性が有ります。
当然相性問題ですが・・・

オペアンプICが見慣れない物になってます。
MC33178P・・・データシートを調べてみると特徴としては、600Ω負荷をドライブ出来るとの事・・・出力インピーダンスが小さい・・つまり高出力が可能。
そして低歪み、ローノイズのオーディオ用との事。

おそらくコスト的に高いでしょうが、ダンロップ(MXR)がわざわざセレクトしているのです。

そんな事で作ってみました。
MPSA14ダーリントントランジスタを見つけられなかったので、今回は音質的にも定評のあるMPSA18を2つダーリントン接続して代用しました。

レイアウトはこちら↓
http://tagboardeffects.blogspot.jp/2012/08/mxr-gt-od.html

これによるとGT-ODは抵抗が1つ追加されているだけです。
いろいろ調べてみたら、GT-OD基板にある噂の内部スイッチがこれのようで、本物のGT-ODとZW-44は基板共通ですね。
で、このまま作って、GT-ODも一緒に出来てしまいました。




 クリッピング切替はおまけ・・・。



出音は、低域よりの太めです。
SD-1より随分高域を押さえて、おとなしい印象ですが、使いやすい所に収まってる感じですね。
ブースターとしてしっかり仕事をしてくれそうに思います。
(インピーダンスが効いてくる。)

ご参考に、では・・・また。

2018年4月12日木曜日

電池で使えるのに、電源アダプターはAC-AC交流タイプ?

電池で使えるのに、電源アダプターはAC-AC交流タイプ?

デジテックのマルチエフェクターRP100やって来ました。

これ、今となっては古いマルチですが、あの「Whammy」が入ってます。
しかも15モードも色々と・・・ペダルか無いのに・・・・???
なんと一般的なボリュームペダルのアウトプット側だけをこのRP100のコントロールジャックににつなぐとそれで「わ〜み〜」が使えます。・・・びっくり!
中身はこんなの↓

電池ボックスが基板に直付け!

筐体はプラかな?・・・実はアルミダイキャスト

「わ〜み〜」は置いといて、これ電源は単三電池6本つまりDC9Vなのですが、別売アダプターはAC9V出力なのです。
何故に交流?電池は直流なのに、普通のエフェクター用アダプター(DC9V)で良いんじゃないの?
本当にアダプターの場合はACが必要なのか?・・そんな事は無いでしょ?
で、ばらして電源部分の回路を確かめてみました。

結論から言うとDC9Vアダプターでも一応使えます。
ただし内部回路の都合でセンタープラスでないとダメです。(エフェクター用とは極性が逆)
また、電源ジャックの寸法も違うので変換プラグなども必要です。
(エフェクター用は2.1mm、これは2.5mm。)
出来ればDC12Vアダプターが良いと思います。
電流容量は500mA位あれば大丈夫みたいです。
(自己責任でお願いします。)

結局、中で交流9Vを半波整流して直流9Vにしてから回路に送ってます。
ですから電池の場合は整流回路の後に繋いである形です。
細かい事はバサッと省略した回路図です。
9V、5V、3.5Vをレギュレーターで作ってます。
図のダイオードのすぐ後ろが+11V出てますので、AC9Vの代わりにダイオード側を+にして12Vの直流を繋いでやるとほぼ同じ値になります。

整流回路をバイパスして電源ジャックに直結しても良いでしょうが・・・改造です。

勘違いしてほしくないのは、交流入力の全ての物がこのようになっている訳ではありません。
交流入力にする理由がちゃんとある物が殆どだと考えるべきです。
BOSSのハーフラックPROシリーズは、AC12Vを内部回路で±15V電源作ってます。
電池でも使える物でも、整流回路によってはダメな場合もあり得ますし・・・

(自己責任で)ご参考に・・・では、また。

2018年4月6日金曜日

Proco SOLO を作ってみた。(自作)

Proco SOLO を作ってみた。(自作)

先回、SOLOがやって来て、回路図なども取らせてもらったので、自分用に作ってみました。


回路図は以前の投稿→こちら。

まず基板レイアウトですが、ストリップボード用に手書きしたもの↓

相変わらず自分にしか解らないような物になったので、ストリップボード用のラインを赤で入れてみました。
この赤線が基板裏の銅箔(つながり方)です。
これ実は、普通のユニバーサル基板でももちろん作れます。
裏の配線が横列だけにすれば良いので、クネクネ曲げる必要が無い分簡単ですよ。

基板準備

抵抗類を付けた所

基板完成

組み込み

クリップ切替はロータリー4ポジションを使ってます。
1つ余るのでクリップ無しが選べるようにしました。

ここで使うショットキーバリアダイオードの事なのですが・・・・
以前YOU DIRTY RATをメンテした時には気が付かなかったのです。
ゲルマニュウムダイオードを使っているとのうたい文句なのですが、ゲルマニュウムダイオードにしては小さめの青い物が使われてました。
半分推測、いや殆ど確信有りですが、よく出回っているゲルマニュウムダイオード代用品のショットキーバリアダイオードでしょう。
ある部品屋さんで1N60ゲルマニュウムダイオードの代用として1N60Pというショットキーバリアダイオードを売ってました。
調べると1N34Aの代用品も有るようです。
ゲルマニュウムダイオード自体があまり生産されていないので代用品として作っている様です。
SOLOに付いていた物も見た目からおそらくYOU DIRTY RATに使っているものと同じ物だと思います。
今回は、手に入れた1N60Pショットキーバリアダイオードを使いました。

出来た!
実機と殆ど同じ感じに仕上がりました。

ご参考に・・・では、また。