2014年8月31日日曜日

鍵盤ハーモニカの調整

鍵盤ハーモニカの調整

全く電子工作ではないのですが・・・
あまり情報が出てないようなので、簡単にですが出しておきます。

ピアニカやメロディオンなどの名称で皆さんご存じだと思うのですが、鍵盤ハーモニカです。

手元にあるSUZUKIメロディオンPro-37v2ですが、押さえる音によって吹き込む息の強さに対する反応がバラバラになってしまってますので、調整しました。
弱く吹いた時にもちゃんと音が出て欲しいので、リードとプレートとの隙間を狭くす方向で各キイをそろえました。

詳しくはスズキメロディオン工具セットの解説を見てください。
http://www.suzuki-music.co.jp/search/files/002018_3.pdf
チューニングの方法も載ってます。
この中の「アゲミ」を狭くする調整です。(工具セットは持ってませんが・・・)

まず、裏側と側面の小さなネジを6本外して、カバーを外します。

この機種はつば抜きの栓も外します。


空気箱をネジ4本外して分解です。

リードが見えますからこの状態で調整です。

調整したいキイのリードの根元寄りの所を押し下げます。
何で押しても良いのでしょうが、私は綿棒を使いました。

紙をプレートとリードの間に挟んだのはプレートにはまり込んで引っかかるとまずいかなと思ったのですが、ほとんどのリードは大丈夫でした。
高音域のリードは、紙の鋏ぐあいでアゲミの量を見当付けながら行いました。
調整量が大きい場合は挟まない方が良いです。

各キイ見当を付けて一通り調整したら、空気箱をネジ止めして確認します。
1回ではなかなかうまく行きませんので、数回繰り返しました。

なお、空気箱の内部は、金属部以外はカビ取りスプレーで、金属部分は消毒用アルコールで掃除しました。
ついでに吹き口もカビ取りしました。

ご参考に・・・では、また。



2014年8月12日火曜日

Behringer DC9 を MOD する

Behringer DC9 を MOD する。

あまり、改造ネタになってない機種だとは思いますが、気まぐれで手を出してみました。


まずは説明。
これ、ベリンガーには珍しく、金属ケースです。
これ、ベリンガーにはたぶん珍しく、スルーバイパスです。
これ、元ネタ(回路)は、MXR Dynacomp のようです。
そのままでもそこそこなのですが・・・
コンプのかかり具合は気に入っているのですが、
ちょっと「すっきりしない音」なのと、
高域が強調されすぎて「パキパキ」な音になって、相対的に低域が弱くなるのが、私の「好み」ではないのです。

「すっきりしない音」・・・・・コンデンサ交換&追加です。

まず、入力のカップリングコンデンサC6を定数アップし、低域方向に広げます。
C6と並行に0,22μフイルムコンデンサを基板裏に追加しました。

バッファ後のカップリングコンデンサC5(1μ電解コンデンサ)を同定数のオーディオ用コンデンサに変更。

中高音調整部分の電解コンデンサC4(1μ電解コンデンサ)をオーディオ用コンデンサに変更。
これは同定数の物でも良かったのですが、大きくした方が若干「すっきり度」が増したので、47μを付けました。
(100μも試しましたが若干歪みが出たので・・・)

この3点でだいぶ音が「すっきり」しました。
(主には電解コンデンサの質が効いているようです。)


↑緑色のコンデンサがC6、その上にC4とC5

↑左がC6の裏につけた224フィルムコンデンサ、右がC8並列の472フィルムコンデンサ。

パキパキすぎて低域が弱い・・・コンデンサ追加です。

一旦中高域を上げて、後で高域を少し落としている形になっているようで、低域が削れている訳では無さそうなのです。
C8(0.001μ)で高域を少し落としているようなのでこの定数を上げて中域寄まで落とすことにしました。
チップ部品で外すのも大変なので並行に0.0047μを追加です。
このくらいの定数で聴感的には低域の落ち込みもなく、音質変化があまり無い感じになりました。
しかし、エフェクターとしての個性も消してしまっていますので、追加しない~0.0047μの間で好みの音を探せば良いと思います。
(私もちょっと使い込んで、変更も有りかなと思ってます。)


ご参考に・・・では、また。