2016年12月28日水曜日

CRYBABY GCB-95 ポット交換

CRYBABY GCB-95 ポット交換

随分前に中古で買ったクライベイビーですが、ポットのガリが洗浄などメンテナンスでは手に負えなくなったので、交換する事にしました。

純正品は・・・・・売ってるのかなぁ・・・

色々検索してたどり着いたのが、ギャレットオーディオさん。
互換品を売ってましたので早速発注・・・2日で届きました。

届いた物がこれ。

並べて見ました。

元の物よりポット自体は一回り小さいのですが、ワッシャやナット、ギアまで組んであってそのまま交換。

交換時にはペダル側の直線ギアを後ろから押さえている白い部品(たぶんコードクランプを流用?)のネジを緩めて少し回転させればギアの噛み込みが外れます。
注意点としては、ペダルを踏み込んでSWを入れる時に、ポットの回転に少しの余裕を持たせた位置でギアをかみ合わせる事。
踏み込んだ力が直接ポットに加わると機械的にポットが壊れる事は明白。


最後にシリコングリスをギアと後ろ側の押さえになってる部品に塗ります。
普通のグリスはプラスチックなどに使うと劣化させる場合がありますので、ゴムやプラスチックに使えるシリコングリスを使います。

後は裏蓋を閉じておしまい。
難なく復活しました。・・めでたし、めでたし。

ちなみに、元々のポットは、メキシコ製でDANLOPの刻印が入ってまさしく純正品。


ご参考に・・・では、また。

2016年11月29日火曜日

BOSS PSM-5 電池で使えるようにしてみた。 MOD改造

BOSS PSM-5 電池で使えるようにしてみた。 MOD改造


以前に音痩せ対策をした、BOSS PSM-5 ですが、たまにループボックスやABセレクタとして使うときにちょっと面倒なのが「こいつにも電源を刺さなければいけない」・・・・
元々は電源分岐の目的も持っていたので、これ自体電池では使えないのです。

ですが、ペダルの下には他のBOSSと同じように電池が入るスペースも有ります。
で、電池スナップを増設!!!!

まず、アダプターで使える機能を残すため、既存の電源ジャック裏のパターンを2カ所切断。


ペダル下のスイッチ奥にある穴に電池スナップの線を通します。

電池スナップの線をハンダ付け。(極性を間違えないように注意)

ジャンパ線を1つ追加。


組み立てて・・・・ハイ出来上がり。
電池を入れたらアダプタなしでもちゃんと使えます。(LEDが点いてます)

注意点は本来の電源出力ジャック(他のBOSSなら電源ジャックになっているところ)、電池使用時にアダプタを刺すと電池と並列接続になってしまうので、動作はしますが電池やアダプタに変な負荷がかかって異常発熱などの可能性が有ります。
電源出力ジャックを使わない、又は取り去る事をおすすめします。


ご参考に・・・では、また。

2016年5月16日月曜日

Fulltone `70 FUZZを作ってみた (自作)

Fulltone `70 FUZZを作ってみた (自作)

BC108Cトランジスタが手に入ったので、これで何か作ってみようと・・・
良くあるのはFUZZ FACEあたりなのでしょうが・・・・
その変形回路的な物を見つけましたので、そっちを作ってみようと・・・・

レイアウトはこちら↓

実は回路図が・・・・見つけられなかった・・・・
それっぽい物はいくつかあったのですが・・・ちがうみたいだなぁ・・・
で、とりあえずこのレイアウトを信用して、作ってみました。

やっぱりストリップボード

実装した基板

ケース組み(やっぱりダイソーのステンレスタッパ)

かなり、パワフルにFUZZします。
結構太い音もでます。
良い感じです。

で、ちょっと違うけどよく似た回路図を一部修正して、今回作った物の回路図を載せときます。


ご参考に・・・では、また。

2016年5月10日火曜日

Xotic AC Booster を作ってみた。(自作)

Xotic AC Booster を作ってみた。

参考にした回路図はこちら↓
RC Booster との違いも分かります。

レイアウトはこちら↓(やっぱりストリップボードです)

R7の定数がレイアウト図では1K、回路図では10K、と違っています。
他のいくつかの回路図を調べると10kになっている物がほとんどだったので10Kで作ってみました。
それとC4の100nなのですが、ここでこんなに定数が大きい物をグランドに落とすとかなりハイカットになるので気になってました。
ICですが、4557Dとのことですが、(他の回路ででもこれになってる物も有ります)調べてみると旧NECにμPC4557というオペアンプがあって、これのことなのかと・・・
データシートをみてみると、これは4558の出力電流を増やした物のようでした。
で4558シリーズの出力改善型は4560になるのでこれをセレクトしてみました。
トランジスタは汎用おなじみの2SC1815GRを使いました。(端子配列注意です)
C9の1μは、実機の画像を参考にして、両極性電コンにしました。

取りあえずR7を10kにしてそのまま作りますと・・・・・

音量が小さい・・・やっぱり高域が異常に削れてモコモコ・・・・
R7とC4の組み合わせは、やはり定数間違いではないかと・・・・・(ローパスフィルタ)
音量も小さい事を考えるとたぶんレイアウト図の方があっているのでは・・・・
でR7の定数を1kに変えてみると・・・・

音量も高域も納得出来る感じになりました。
実機を確認出来ないのですが・・・・たぶんR7は1Kが正解だろうと・・・

クリーンから強めのオーバードライブまでカバーできて、トーンコントロールの効き幅もある、使いやすいブースター・・・・さすが定番。


ご参考に・・・・では、また。

2016年4月21日木曜日

BOSS SD-1 を作ってみる(自作)・MOD

BOSS SD-1 SUPER Over Driveを作ってみる(自作)・MOD

いまさらですが・・現行機種ですが、SD-1を作ってみました。
やっぱり、ストリップボードで・・・

回路図はこちら↓

レイアウトはこちら↓

レイアウトのINPUTすぐにGroundに落ちてる1Mはカットしました。
回路図にも無いし、エフェクトOFF時はフットSWでグランドに引っぱれば必要無いのです。
とりあえずそのままで作りましたが、トランジスタは2SC1815GRを使ったので端子配列が違いますからこんな事に↓


クリッピングダイオードは、1S1588を使いました。(OD-1にならって)
ICは先日YAMAHA LI-01から外した、JRC4558D艶有りを付けました。



回路的には典型的なTS系なのですが、さすがロングセラー、納得の音。

しかし、やはりBOSS、レンジの幅は上も下も、もう一つ。
で、改造MOD、コンデンサの定数変更で少し広げました。
低音は、C2を0.1μに容量アップ。
高音は、C4を0.0082μに容量ダウン。
この辺は好みですので・・・・。
C6も高域のカットですし、C5とR8をいじってTONEの効き方調整も可能だと思います。
この辺をいじるなら、お互いに影響し合いますので・・・組み合わせを考慮して・・・。


ご参考に・・・では。また。

2016年4月13日水曜日

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

古いDS-2を手に入れたのですが、音だししてみると、かなり酷い状態。
スカスカでレンジが狭く力の無い音。
台湾製だし、電コンはやっぱり劣化しているのでしょうがそれにしても・・・・って感じ。

中を開けてみると↓

私見ですが、何かBOSSっぽくない・・・・作りが雑なのはともかく、部品の配置や部品番号の付け方、細すぎるリード線、かと思えばジャックからの配線はシールド線使ってる・・・などなど雰囲気が違う。
抵抗類も大きさからみて1/4Wではなく、全て1/6Wではないかと・・・・
とりあえず、回路図はこちら↓

回路設計も・・・BOSSっぽくないところが随所に・・・
低域のレンジを狭めてしまう原因の1つと考えられるのが、スイッチングFETへのバイアス抵抗、このような場合、他のBOSS製品だと1MΩを使っているのに、これは全部100KΩなのでカップリングコンデンサとのハイパスフィルターで低域を1桁多く削ってしまってます。
バイパスラインでは途中にバッファ回路が1つあってQ5の前のC13とR21、これもハイパスフィルター。

たぶん、設計&製造が他の物と違うのではないかと・・・(別チームとか別会社とか)

で、まず電解コンデンサは、総入れ替えです。(一部はオーディオグレード)
そして、上に書いたFETスイッチ前後のバイアス抵抗を全て1MΩに変更。
一部の抵抗を1/4Wに取替。

定数的には、
C12を 0.22μに
C23,24を10μオーディオグレードに
ディストーションの低域が弱いので、C40を1μ無極性電コン。

また、バイパス音の改善に、途中に入ってるバッファ回路をカット。
C13,R21,R12,Q5を取り去り、ジャンパ線でバイパス。
(入力と出力にはちゃんとバッファ回路が有りますので必要ないと思います。)
(BOSSさん、コスト合理化出来ますよ。↓)



レンジも拡がり、全体的にシャキッとスッキリしました。
回路図的には↓(赤字が変更点)


ご参考に・・・では、また。

2016年4月6日水曜日

BOSS J-5 Multiple Jack を改造してループボックスにしてみた

BOSS J-5 Multiple Jack を改造してループボックスにしてみた

BOSS J-5 ジャックが5っ付いてて全部つながってるだけの箱です。
昔は気にせず使っていたのですが・・・・つないだ機器のインピーダンスが全部干渉しあってしまうので・・・
意外と変な事になったりします。

で、これを2回路のsend-returnを切り替えられるパッシブのループボックスに改造する事にしました。
中を全部ばらして、ジャックだけを全部使います。

ジャックもう一つと9Pのフットスイッチを追加です。
穴あけ↓

配線図はこれ↓(やっぱり手書き)

10KΩが1つありますが、これはセンドに繋いだ機器の入力がオープン(何もつながってない状態)にならない様にするためです。
通常グランドに直接落としても良いのですが、間違ってセンドに機器の出力をつないでしまった時に短絡状態になると、機器が壊れる(過電流)可能性があるので、抵抗を入れました。

またこの接続だと片側だけのループを使った時には、ループとバイパスの切替になります。
リターンにプラグが刺さってないとバイパスになる仕組みです。
OUT端子には常にリターン又はINPUTの何れかの信号が流れます。

配線出来上がり。

間違えないように書いておきます。



ご参考に・・・では、また。

2016年3月22日火曜日

Fulltone OCD を作ってみる

Fulltone OCD を作ってみる


すっかりストリップボードでの製作が気に入ってしまったので、また作ってしまいました。
Fulltone OCD。

参考にした回路図はこちら↓(バージョン違いも色々分かる)

レイアウトはこちらのV2↓

今回はこのレイアウトそのまま作りました。(こうやって人間は無精になっていくのだろうな。)

まず、ストリップボードの加工。

実装基板はこんな感じ。↓
右端のカップリングの電コンをタンタル3.3μに変更しました。

ケース組み。(やっぱりダイソーのホーロータッパ)


問題なくハイ、出来上がり。
なんだか、良質でいかにもなブースターって感じで良いできです。

ご参考に・・・では、また。


ついでに・・・・最近作った色白トリオ・・・

2016年3月21日月曜日

BOSS PSM-5 音痩せ改善、MOD

BOSS PSM-5 音痩せ改善、MOD

BOSS PSM-5 Power Supply & Master Switch ですが、これ通常の使い方以外に単なるAB Box としても使えます。
GuiterとReturnが入力、AMPが出力、またGuiterが入力、AMPとSendが出力として使うと、同じBOSSのAB-2みたいに使える訳です。
1つあると便利ですよ。

しかし、やはりBOSSなのでこれもやっぱり音痩せします。
通常の使い方だと4回もこの中のバッファを通りますので・・・・
で、いつもの音痩せ対策をしました。

回路図などはこちら↓

元の状態↓

電コンも小型タイプでけっして音質に配慮しているとは思えない。
中身は空いてますね。基本バッファとFETスイッチですから・・・
今回手元に有るやたら寸法的に大きいフィルムコンデンサを使う事にしました。(大きすぎて使い道があまりない)
改善点は
C3,C5,C19,C15を0.47フィルムコンデンサ(これが大きいやつ)
C8,C14を同容量オーディオグレード
C1,C20を10μオーディオグレード
C4,C18(セラミック470P)を取り去る
電源周り
C2を470μ
C6は同容量で取替

部品を取った状態↓

出来上がり、音痩せ解消。
ICが見えなくなりました。↓

ICはNJM4558ですが、DDクラスのローノイズ選定品なので取りあえずそのままにしましたが、これも4580とか5532に変えた方がもう一段よくなるとは思います。


ご参考に・・・では、また。

2016年3月19日土曜日

Behringer DI20 ULTRA-DI のノイズ改善

Behringer DI20 ULTRA-DI のノイズ改善


以前から持っていて一時使っていた、2chアクティブDI Behriger DI20 ですが、電池駆動の時に、電源表示LEDが点滅するのです。
ファンタム電源時には点灯しっぱなしなんですけど・・・・今電池だよ~~~と言うメーカーさんのご配慮だとは思うのですが・・・・
このLEDが点滅するのと同期して小さく「プチッ」とノイズが入ります。
よって、電池では使えない状態・・・・(余計な配慮)

ひょんな事で回路図を見つけたので、改善出来ないかと・・・・・

回路図はこちら↓


LEDが点滅するときに起こる電圧変化などが原因だと思うので点滅しないようにしようと・・・・
回路図を眺めて・・・・C22(真ん中下の方)を取ってしまいましょう。
この100μFの充放電でLEDを点滅させているようです。

分解して。


確認して。

取りました。

点滅しなくなってノイズも無くなりました。
完了。


ご参考に・・では、また。