ラベル DS-2 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル DS-2 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年5月11日金曜日

BOSS DS-2 の話しダイオードその2 MOD

BOSS DS-2 の話しダイオードその2

前回のDS-2の話しの後少し調べたら、2009年製の物に付いてたダイオードもショットキーバリアダイオードでした。
品番は、SD103(E) データシートはSD103で調べれば出てきます。

ところで、一般的にゲルマニュウムダイオードは無線機の検波用として使われています。
よく耳にするのはゲルマニウムラジオ。
電池いらずのイヤホンラジオです。工作キットなんかがよくあります。
受信した弱い電波を増幅無しで検波するためにはダイオードのVf順方向電圧が低くなければ出来ないのでシリコンダイオードでは難しいのです。(理想は順方向電圧が0V)
ゲルマニュウムダイオードは実用的には0.3~0.4V程度だったと思います。(シリコンは0.7V程度)
(たいていのデータシートはMAXしか書いてないのでこの数字は出てきません)
ショットキーバリアダイオードは0.2~0.3V程度だったはずで、ですから検波用としては、ゲルマニュウムダイオードの代用を果たしてくれます。

しかし、エフェクターのクリッピング用途としては、代用にはならないと思いました。
検波とクリッピングではダイオードが果たす役割が正反対です。
検波では、順方向電圧より大きい分を通して信号を取り出す。
クリッピングでは順方向電圧より大きい分をカットして信号波形を変形させる。

まず、順方向電圧が違えば音声波形の振れ幅(音量レベル)が違ってしまいます。(カットする分量が違う)
ゲルマニュウムダイオードで0.4V×2で0.8V有った振れ幅が、ショットキーバリアダイオードでは0.3×2で0.6Vになり、レベルが下がってしまいます。
またショットキーバリアダイオードは反応速度は早いので、波形の切れ方も鋭いはずです。(オシロを持ってませんので推測ですが)
波形が変われば直接音質に影響します。

検波用として広く代用品と認められているからといって、エフェクターのクリッピング用途で代用品として使うのは全く違うと思います。
あくまでも別物として扱うべきですね。

ということで、先回登場したショットキーバリアダイオードが付いてるDS-2をゲルマニュウムダイオードにMODしてみました。
同じダイオードは手に入りそうにないので、エフェクター用ではスタンダードな1N34Aにしました。
まず、1994年製


音だし比較すると、1990年製のオリジナルと殆ど変わらない感じになりました。(若干の個体差程度は有りますが)

そして、2009年製

あれ?、雰囲気は似ているのですが・・・同じツマミ位置ではゲインが小さい・・・が、全部フルにするとたいして差は無くなります。???
色々探ってみると・・・・DISTポットのカーブが違うだけでした。(な〜んだ、びっくりさせやがって。)
250KDカーブなのが、2009年製の分だけAカーブに変更されてます。
BOSSさんここでも入手しやすいAカーブに黙って変更ですか。
ゲルマニュウムダイオードもそうですが、「コストダウン」ですね。

まあ、とにかくDS-2は、ショットキーバリアダイオードをゲルマニュウムダイオードに戻せば、しっかりした良い音に変身します。

ご参考に・・・では、また。

2018年5月4日金曜日

BOSS DS-2の話し(ダイオード)

BOSS DS-2の話し(ダイオード)

DS-2って正直そんなに評価されてるのが不思議に思っていました。
カートコバーンが使っていたから・・とか。

フリマやオークションで、日本製のDS-2がやたら高価で取引されていて・・・なぜ?と思っていたのです。
そんなに違うのかな〜DS-1は、IC変更されてて回路的にも違うのですが、DS-2はそんな変更はないみたいだし・・・と思っていたら・・・・ところがどっこい・・肝心な所が(勝手に?)変更されていました。

みんな知ってたんですね・・・気が付かなかった!

DS-2は前にかなり大幅な改造MODをしましたが・・その時に見落としてました。

先日、台湾製なのですが、程度の良いDS-2を手に入れまして、音だししてみると・・・
あれ〜DS-2ってこんなに良かったっけ??・・・
ゲインも稼げるし、芯がしっかりしてて存在感があり前に出る音になってる。

開けてみると、ゲルマニュウムダイオードが付いてました。
・・・・えっ、ゲルマなんて付いてたっけ???・・・・


回路図を確認すると、D14と15が1SS-188FMとなってます。

データシートが見つけられなかったのですが、やっぱりゲルマニュウムダイオードのようです。
前回MODした時の基盤にはちょっと他と違うダイオードが付いていたので、おかしいとは思わなかったのです。(もちろんゲルマニュウムダイオードではない)

今回手に入れたDS-2は、1990年製。ちょうど日本製から台湾製への移行期、台湾製の初期だと思います。
電解コンデンサも、jamiconと松下製が混在してます。(まさしく移行期)

他に持っているもので、1994年製のものはこのダイオードが違う物になっていて、推測ですが、ゲルマから置き換えるとすればショットキーバリアダイオードではないかと思います。

前にMODした1997年製これも変わってます、ショットキーバリアダイオード?

そして、2009年製の物、定かではありませんが、見た目いかにもシリコンダイオードじゃないのか???と思える物が付いてました。


そりゃ音が変わりますわ。
ゲルマニュウムダイオードの個体が音が良いので高値取引されているって事ですね。


ご参考に・・・では、また。

2016年4月13日水曜日

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

BOSS DS-2 Turbo Distortion 改造・MOD

古いDS-2を手に入れたのですが、音だししてみると、かなり酷い状態。
スカスカでレンジが狭く力の無い音。
台湾製だし、電コンはやっぱり劣化しているのでしょうがそれにしても・・・・って感じ。

中を開けてみると↓

私見ですが、何かBOSSっぽくない・・・・作りが雑なのはともかく、部品の配置や部品番号の付け方、細すぎるリード線、かと思えばジャックからの配線はシールド線使ってる・・・などなど雰囲気が違う。
抵抗類も大きさからみて1/4Wではなく、全て1/6Wではないかと・・・・
とりあえず、回路図はこちら↓

回路設計も・・・BOSSっぽくないところが随所に・・・
低域のレンジを狭めてしまう原因の1つと考えられるのが、スイッチングFETへのバイアス抵抗、このような場合、他のBOSS製品だと1MΩを使っているのに、これは全部100KΩなのでカップリングコンデンサとのハイパスフィルターで低域を1桁多く削ってしまってます。
バイパスラインでは途中にバッファ回路が1つあってQ5の前のC13とR21、これもハイパスフィルター。

たぶん、設計&製造が他の物と違うのではないかと・・・(別チームとか別会社とか)

で、まず電解コンデンサは、総入れ替えです。(一部はオーディオグレード)
そして、上に書いたFETスイッチ前後のバイアス抵抗を全て1MΩに変更。
一部の抵抗を1/4Wに取替。

定数的には、
C12を 0.22μに
C23,24を10μオーディオグレードに
ディストーションの低域が弱いので、C40を1μ無極性電コン。

また、バイパス音の改善に、途中に入ってるバッファ回路をカット。
C13,R21,R12,Q5を取り去り、ジャンパ線でバイパス。
(入力と出力にはちゃんとバッファ回路が有りますので必要ないと思います。)
(BOSSさん、コスト合理化出来ますよ。↓)



レンジも拡がり、全体的にシャキッとスッキリしました。
回路図的には↓(赤字が変更点)


ご参考に・・・では、また。