BOSS CE-3 Chourus ローノイズ&ワイドレンジ化改造・MOD
CE-3 コーラスですが、またまたジャンク品を手に入れました。
え~、見た目がとってもボロイのとOUTPUT Bジャックのナットがありませんでした。
ナットは手元にあった物で合うのがありました。後は掃除して磨いてOK。
動作も問題なかったのです。
とても良い感じのコーラスで、ABアウトをアンプ2台で使うと・・・・・!
気に入ったのでちゃんと使うつもりで、改造MODします。
回路図その他はこちら↓
バイパス音が、もわっとしてハイが削れてますし、コーラスの「ショワショワ」ノイズも若干気になるので・・・
以前にHF-2(2015/10/29投稿分)でやった方法もあるのですが、効果そのものに手を付けたくないので、違った視点からトライしました。
物が古いので電コンは総入れ替えですが、設計も古いのでその辺からも・・・・
まず、電源関係。
C18は220μに容量アップ。
BBDのIC3とクロックのIC4に送ってる電源を見直して強化します。
Q7トランジスタで整えて送っているのですが、2SC945という昔の汎用を使ってます。
Q7を2SC1815に変更、許容電流に余裕が出来ますので、R27を15Kに小さくしてベース電流を増やし、C15を47μに大きくしてより安定を狙います。
高い周波数に対する対策でIC3とIC4の電源~グランド端子間に0.1μ積層セラミックを基板裏付け。
C13を3.3μに容量アップ。
その他、C20、C27を100μに容量アップ。
いつものバイパス音改善策。
C1を0.22μフィルム、C3をオーディオ用1μ、C7とC8をオーディオ用10μに容量アップ。
周辺のローノイズ化。
入力バッファFETですが設計が古いので2SK30Aを使ってますが、よりローノイズな2SK117GRに変更。(端子の配列が違うので逆向きに取り付ける事になります)
IC1とIC2はJRC4558DD(艶有り・・)なのですが、よりローノイズな物に・・・・
HF-2の投稿でも指摘した入力と出力に入ってるフィルターですが(C2とR21、C6とR7、C19とR33)色々調べた結果、うまく利用する方向で考えました。
オペアンプの発振を抑える為に帰還に入れるコンデンサ(C4、C5、C17)が無ければ、この前後に入れてるフィルターは結構スッキリ使える(位相の乱れがスッキリする)事が分かったのです。
で、IC1とIC2に位相補償回路内蔵のローノイズタイプを使って、C4、C5、C17を外してしまいました。(増幅率も高くないので大丈夫でした)
JRC5532にしました。これはオーディオ用でローノイズ、位相補償回路内蔵。
また、このフィルターを積極的に活用するように、C2、C6、C19の容量を0.033μに増やして、数KHzあたりからノイズ軽減が出来るようにしました。
出来上がり。あ~ぁ、スッキリした音。効果のニュアンスはいじってないのでほぼそのままです。
ちなみにIC5は変更しない方が良いみたいです。
たぶんここには、消費電力の少ない物が必要なんじゃないかと・・・・・
ご参考に・・・では、また。