2015年6月10日水曜日

BOSS PH-1 を作ってみる。(自作)

BOSS PH-1 Phaserを作ってみる。(自作)

BOSSのコンパクトエフェクター初期のフェイザーPH-1作ってみました。
これは、その後レゾナンスつまみが追加されてPH-1rになったのですが、その時に基本の部分も結構変更されてます。
この2つはマイナーチェンジと言うより、回路的にはモデルチェンジだと思います。

回路図はこちら↓
また、本物のレイアウトはこちら↓

スルーバイパスにする以外は基本的にそのままです。
ただしオペアンプは廃番になってますので代替品(MC3403)を使いました。
レイアウトですが、BD-2の時にちょっと失敗したので、今回は本物のレイアウトを基本に要らない部品を削って作りました。

パターン、手書きメモです。



部品レイアウト
作りながらちょっと変更したところは薄く鉛筆書きしてますが・・・・
C1ー0,22(低域改善)

C13(0.1μ)ですが、回路図ではバイアスラインに繋がってますが、実際のパターンをたどるとグランドに落ちてます。
また、後継機種のPH−1rの回路図では、これに相当するコンデンサはグランドに落ちてますので、回路図の間違いだと判断しました。

実装した基板


ケース組みです。
ケースは最近お気に入り(安いから)のダイソーステンレスタッパーです。
裏蓋は以前の様に内側を前面アルミテープでシールドしてます。
可変抵抗VRのケースをグランドに接続してそこからケース全体をグランドに落としてます。

余談ですが・・・
こういったグランドシールドは意外と大事で、普段は普通に使えても、使う場所によって外来ノイズに悩まされる原因になります。
回路全体をグランドで覆う事で外来ノイズ(電磁波など)から守る役割をします。
以前に改造したBOSS BE-5は、プラ筐体ですが、ケースの裏全面に導電塗装をしてグランドに落とし、全体をシールドしてます。
behringerのプラ筐体は底面のみのシールドで上面はプラスチックそのままですので、外来ノイズには弱くノイズトラブルが多い原因のひとつではないかと思います。

トリムの調整ですがかなりシビアでした、ほとんどピンポイントです、揺れないか揺れて歪み出すかの隙間を狙っての調整でした。

はい、出来上がり。


全体的には素直で暖かみの有る音で良いと思います。
何か間違ってるのか?RATEを左一杯にすると10秒程度のサイクルでゆれます。右一杯は結構早いので良いとして・・・
DEPTHもおとなしいかかり具合です。・・・もう少し深くかかってくれた方が色々使い勝手が良いように思いますが。

また今度、いじって(MOD)みます。

塗装は、黄色と青のスプレーを半押しでまだらにして緑っぽく仕上げた後、正面だけ白スプレーを遠めから薄く何度かかけてます。


ご参考に・・・では、また。