2014年6月22日日曜日

Beringer HA400 ヘッドホンアンプ ポップノイズの改善

Beringer HA400 ヘッドホンアンプ ポップノイズの改善

以前、ボーカル録りの時に買ったベリンガーの 「HA400 ヘッドホンアンプ」ですが、電源オン・オフやヘッドホンを刺した時に、かなり大きなポップノイズが出ます。
(検索すると他の方のレビューなどにも出てきます。)




基板を眺めていましたら、う~ん・・・出力ジャックに直結しているカップリング電解コンデンサへの突入電流(直流分)がヘッドホンのインピーダンスを介して流れる回路になっているのが原因のようです。
頻繁にやっているとヘッドホン自体にも良くないでしょうし、耳にも不快です。

電源オン・オフ時は、ヘッドホンを抜いておく事で仕方ないようですが、ヘッドホンを刺した時に出るポップノイズだけでも何とかならないかと思った次第で・・・

ちょっと乱暴?な方法かもしれませんが・・・ヘッドホンを刺す前にコンデンサに電圧印加させるようにしてみました。
現状では電源を入れてもヘッドホンが刺さっていなければ、この電解コンデンサへは電圧が全くかかっていません。
上にも書きましたが、ヘッドホンを刺した瞬間にヘッドホンを介して電圧印加され電流が流れる訳です。
なので、ヘッドホンを刺す前に電圧をかけて突入電流を流してしまえば、刺した時のポップノイズは消える訳です。
で、ヘッドホンと並列に抵抗を追加しました。
定数としては、ほとんどのヘッドホンのインピーダンスは、数オーム~数十オームでしょうから、二桁も大きくすれば音質的影響は少ないだろうと考え、手持ちに有った2.2Kを使いました。
これで、電源オンと同時にこの抵抗を介して電圧印加し、突入電流が流れる訳です。


↑ヘッドホンジャックのグランドとLR間にそれぞれ抵抗を追加してます。
1チャンネルだけをしてます。
LRどちらかの端子だけでも良いのですが、音質的影響を配慮してLRそろえています。

ねらい通り、刺した時のポップノイズは無くなりました。

注意点としては、電源オン・オフ時は刺したままだと、追加した抵抗よりヘッドホンのインピーダンスが小さい為突入電流のほとんどがヘッドホンを流れてしまい、ポップノイズが出ます。
改善されるのは電源オンの状態でヘッドホンを刺した時のノイズだけですので、電源オン・オフ時は必ずヘッドホンを抜くようにしてます。

さて、音質的な影響ですが、ヘッドホンと平行に抵抗分が入っている訳ですから、アンプ側から見ればヘッドホン側のインピーダンス特性が抵抗分変わった事になり、多少なり影響があるはずです。
が、私の所のヘッドホン(AKG K240STUDIO & K271)では他の2~4チャンネルとの比較で明らかな変化は感じられませんでした。(チャンネルごとのばらつきの範囲)
使うヘッドホンによっては影響があるかと思いますが、元々高級オーディオでも有りませんので・・・

この状態で1年ほど使ってますが支障は出てませんが、あくまでも我流でやってますので責任はもてません。

でも、中途半端な改造だな~



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