2015年5月28日木曜日

Muff Fuzz を作ってみた。(自作)

Muff Fuzz を作ってみた。(自作)

すごく単純な回路の物を作って見たくて、選んだのが「Muff Fuzz」トランジスタバージョン。
これ、Electro Harmonix社ですから、Big Muff の原形?
このMuff Fuzzも後期になるとオペアンプバージョンになるようです。
このトランジスタバージョン、画像をググってみると、基板など使わず部品同士を直結配線です、すごい!

回路図は↓

トランジスタは2SC828A、ダイオードは1N60ゲルマニュウムを使いました。
本家にならって、カップリングコンデンサはセラミックです。

パターンのメモ紙。(510Ωの所はオプションで、数十KのVRにするとGain調整にできます)


回路図には無い1MΩの抵抗を追加してますが、エフェクトON=電源ONにするので、OFF時に信号ラインを一応グランド側に引っぱっておく為です。(そんなに必要性は有りません)

実装した基板


ケース組みです。

本家にならって、電池使用のみ、スイッチとVolumeのみです。

ケースはまたまたダイソーで買ったふた付きステンレスタッパー、108円也。


ONにすると、歪みますFuzzです。ボリュームしかないのが、イサギヨイ。
この音でイイノダ~って感じです。

お好みで、ゲイン調整もどうぞ。(本家にはありません)

ただし、この回路の入力インピーダンスが小さめなので、繋ぐギターによって、またギターのボリュームやトーン、ピックアップによって歪み方などが大きく変わってしまいます。(それでもイイノダ〜って事ですが・・)
今のエフェクターが、インピーダンスの高い入力バッファ回路を最初に置いているのはこういった「繋ぐギターによって〜」の影響を抑える効果があります。

また、入力や出力のコンデンサ(0.1μ)の種類や容量を変えると結構大きく変化します。
これもインピーダンスとの関係で、影響度が大きくなってます。


ご参考に・・・では、また。

2015年5月26日火曜日

Behringer VT911 Vintage Tube Overdrive 改造、MOD

behringer VT911 Vintage Tube Overdrive 改造、MOD

先日投稿した(2015/05/13)、Behringer VT911 の続きです。
「歪みが汚い、酷い」などの表現が、これのレビューで時々見ますが、確かにそう書かれても仕方ないのではないかと思います。
真空管のウォーム感などほとんど感じられません。

先日もちょと書きましたが電源関係が弱いというか、コストダウンの為に無理矢理変な回路的対処をしているように思えます。

まず、元ネタと思われるTube Driverの回路図↓

先日の投稿したVT911の回路図を分かりやすくなるように、朱書きで一部書き換えと基板ごとに分けてみました。


問題なのは真空管が乗ってる基板のブロックです。

朱書きしたように当然Tube Heaters 真空管のヒータはそこにあります。
元ネタの回路図では、ヒータに電源を送った後で220Ωと470μさらに220Ωと220μが入ってその後にバイアスを作って、おそらくICへの電源も送っていると思います。
この220Ωと470μさらに220Ωと220μはローパスフィルターが二段になっている事になって、真空管のヒータフィラメントの影響、周波数の低いリップル分を取る為に入れてあると思われます。
ただし電源ラインに直列に抵抗が入ると、そこで電流変化に伴い電圧変動が起きます、その電圧変動を支える為にも直後のコンデンサが比較的大きな物になっているのだと思います。

で、VT911ですが、真空管ブロックの基板上で無理矢理それをやってます。
この基板へヒーター用と回路用に別々に電源を送れば良いと思うのですが、1つしか送らずにここでヒータに電源供給した後R15:1KΩとC7:100μでリップル取りをしています。
また、ヒーターより前に直列抵抗を入れてしまうとヒータ電流が大きいため電圧降下が大きくなってICやバイパス回路への電圧がかなり下がる事になるので入れずにC1:100μだけでリップル取りをしているのでしょうが、ヒータと同一ラインですので、フィラメントの影響をもろに受けます。
結局、大きなコンデンサや、ヒータ専用の電源ラインを節約する為に変な工夫をした結果うまくいってない・・・って感じがします。
やっぱり「コスト」ですか・・・・。

で、素直に元ネタのTube Driver にならって電源関係を改造MODしてみます。
ヒータ電源の分離とリップル取り抵抗電コンブロックの増設です。
ただし、同じ定数でやってみると、元ネタよりオペアンプが2回路多くなってる分消費電流が多く、この220Ω2つで3V弱の電圧降下になってしまいましたので、抵抗を100Ωにして、470μとの一段だけにしました。(約1Vの電圧降下です。)
またR15は削除、C7は折角真空管の近くに有りますので、バックアップコンデンサ扱いでそのままにしておきます。

パターンのカットが二カ所。

DCジャックの横

真空管ソケットの裏

カットに使ったのがこれ。・・便利です。

R15を取って、コネクタとジャンパ線で繋ぎます。

ヒータ電源の+側をDCジャックのうらから直結です。(黄色い線)


抵抗&電コンブロックの増設。(後で一段だけにしましたが・・・)
右下に見えてる黄色い線が真空管ヒーターへ行ってます。

なんとか、汚い、酷いだけの歪みでは無いとこまでは来たようにおもいます。
これの前にブースターを入れてやるとさらにましになります。
が、私的には今ひとつ・・・・・

さらに、クオリティアップとパワーアップをめざして・・・
どうなったかというと
C2,3,6をオーディオグレードに変更(同定数)
C10に2.2μ無極性電コンを並列追加。
C11に0.1μ無極性電コンを並列追加。


最終の回路図は↓

低域が増え、力強い歪みに変身しました。


ご参考に・・・では、また。

続きの改造、「behringer VT911 再び。真空管交換&改造、MOD」はこちら↓
http://sonic-craft.blogspot.jp/2016/03/behringer-vt911-mod.html

2015年5月23日土曜日

BOSS BD-2 を作ってみる。(自作)

BOSS BD-2 Blues Driverを作ってみる。(自作)

みんなが知ってるBD-2ってどんな物か・・・
現物は触った事ありません。
買えば良い話しなのですが、・・・・作ってみました。

回路図はこちら↓
http://www.freeinfosociety.com/electronics/schematics/audio/pictures/bossbd2.gif

他に自作している方などのWebをみると、バッファや電源関係を省略されている方が多いように思いましたが、スルーバイパスにする以外は回路的にはほとんどそのままにしました。
が、トランジスタやICなどは代替え品がほとんどです。

まず、レイアウト。・・・すみません、手書きのメモ状態です。FETの向きを間違っていて書き直したりしてます。



あまり良い出来ではないのですが考え直すのも頭が痛いのでそのまま行きます。
何故かグランドが真ん中を突っ切って、電源ラインとバイアスラインがぐるっと回ってしまいました。
内と外を反転させれば良いのですが・・・・。

とにかくそのまま先に進みます。
ユニバーサル基板に書きました。・・・はい。



部品の実装です。
一部定数を変更してます。
C14―0.22(低域改善)
C16―0.22(低域改善)
C10―0.1(低域改善)
また、出力バッファの10μ電コン2つ(C1,C6)は、オーディオグレード無極性にしました。


レイアウトで問題になってる電源ラインとバイアスラインは基板裏でジャンパさせました。


テスト音だしです。


問題発生!!・・・ゲインやレベルを上げると発振します。
さんざんチェック・・・基板や部品に間違いは無いのですが・・・1段目の差動増幅で発振してる事が判明。
発振防止の47p(C23)に1nを並列に足してやっと収まりました。
ちょっと値が大きすぎるので何か原因が有るのでしょうが、・・・
やはり、レイアウトの問題か・・・・
2SK184がYランクしか手に入らなかったので無理してるのか?・・・・
分かりませんが発振は止まったのでそのまま進みます。


ケース組みしました。


はい、出来上がり。

実はこのケース、PLAYTECH HEAVY METAL 抜け殻の再利用です。
要らない穴埋めとかあまり上手く行ってませんし、塗装の乗りも悪く綺麗に仕上がってません。
今度ちゃんとケースを買ってきます。・・

音的には、Web上のデモなどと比べるとうまく出来たように思います。
やはり、1ランク違う使い勝手の良さがあります。
守備範囲が広いし、いろんな意味で反応が良いです。


ご参考に・・・では、また。

2015年5月13日水曜日

behringer VT911 Vintage Tube Overdrive 回路図

behringer VT911 Vintage Tube Overdrive 回路図

とりあえず情報提供的な話しになります。
ベリンガーのVT911をこれまた安く手に入れました。
理由は、本体のみで付属してるはずのアダプター無し。

(ツマミはちゃんとあります。ばらしてる途中の画像です)

ネットで回路図を引っ張って来たのですが・・・??・・あちこち違う。↓

バージョン違いがあるのかもしれませんが、手に入れた現物の回路を載せておきます。
部品番号も入れておきます。
C4がなぜそこなのか・・・ちょっと不思議ですが・・・どう辿ってもそこにありました。

付属アダプターなら問題ないのかもしれませんが、電源関係が弱くスペック上は200mAでいけるはずなんですが、・・
もっと余裕の有るアダプターでないとまともな音になりません。
人気がないのはその辺りのせいかも・・・・

元ネタ(Tube Driver)を参考にまた今度電源関係を改造MODしてみようと思います。


では、また。

2015年5月12日火曜日

BOSS OD-2 復活〜MOD

BOSS OD-2 復活~MOD

またまた安くBOSSを手に入れました。
OD-2。
安かった理由は、ACA対応だったのと、ツマミが一個・・ない。

とりあえず音だししてみると、ひどいものでした。
どのツマミをいじっても、以前のBE-5以上にスカスカでガサガサな音にしかなりません。
製造は、1989年なので電コンの劣化がかなり進んでるんだろうな~と思いながら開けてみました。

回路図はこれ

確認を兼ねて、カップリングになってる電解コンデンサを交換です。
C10,27,34,3、一般グレードですが・・・
ずいぶんハッキリした音になりました。
が、ターボOFF時の音がかなりひ弱な感じがしたので、よく見てみると歪み回路のC30_0,22μ_これも電解コンデンサ使ってました。
0.22μの電コンが手元に無かったので、タンタルコンデンサにしました。

やっぱり変わりますねぇ~本来こういう音なんだろうな・・・くらいにはなりました。

とにかく電解コンデンサが予想どおり、ひどく劣化している事は確認出来ましたので、他の電コンも全部交換しました。

これで~復活~ってとこでしょうか。

私の経験では、15~20年以上経つ電解コンデンサはまず劣化してます。
特にカップリングや歪み、TONEなどの回路に使われている物は音に直結します。
古いエフェクターで音がイマイチになった物は確認して電コンを取り替えるだけで本来の音を取り戻す可能性が高いと思いますので、捨てる前に試してみましょう。
(・・分からなくて捨てるなら私にください!!・・)

で、ここから改造MODです。
OD-1を作った時もそうなんですけど、とにかく低域が削れてます。
昔の音作りや音楽再生環境(カセットテープが主流)なら、ギターに低音は要らなかったのかもしれませんが、今はポータブルでHiFiな再生環境が普通ですし、ライン録りしてMIXなんて時もこれではちょっと・・
時代なんでしょうか・・・と感じます。

で、いつもの事ですが、低域を狙ったMODをしてみます。
結局はハイパスフィルター(ローカット)になっている音声ラインのカップリングコンデンサ定数を大きめにする変更になります。
C1,33,29,23,35,31,5を0.1μのフィルムに変更。
さっき変えましたが電解コンデンサC3をオーディオグレード10μに変更。
とにかく今までより低域が通るように変更します。

はい、出来ました。

コンデンサの寸法が大きくなったので、基板上ごちゃごちゃになりましたが・・・
これでちゃんと低域まで出ますし中高域は健在です。
歪みは極端に傾向が変わったわけではありませんので、後は好みの問題ですが、低域が要らなければ後ろにイコライザーでも通して削れば良いと思います。
削れた物を後から復活させる事はほとんど出来ませんから・・・
低域が足された形なので全体の音量も少しアップしました。

ACAからPSA対応への変更は、基板につながっている線の5番と6番の所を基板上で短絡(ジャンパ)です。


ご参考に・・では、また。

追加投稿・BOSS OD-2 再び・MOD はこちら

2015年5月10日日曜日

Rickenbacker ベースのネック調整

Rickenbacker ベース ネック調整

全く電子工作では無いのですが・・・
しばらく前から懸案だった、リッケンバッカー4001ベースのネック調整です。

トラスロッドが特殊で2本入ってまして、しかもボックスレンチで回すタイプなのです。
結構やりにくい・・・・

で、ボックスレンチ(1/4インチ)を買ったのですが・・・・↓

これ、レンチメーカーのせいでは無いけど・・・・サイズは合えどつっかえて入らない。

で、色々探してこれを買いました。↓

見事、隣のロッドにも当たらずちゃんと入る!

おかげでちゃんと調整出来ました。
ロッド2本のバランスをちゃんと確認しないとネックがねじれるのでご注意下さい。

このベースは、1976年製のものなので、今の物とは状況が違うかもしれませんが、もし同様な状況でお困りでしたらご参考に

・・・では、また。

2015年5月7日木曜日

BOSS LM-2B 〜復活

BOSS LM-2B ~復活

BOSSネタが多くなってますが・・・・
LM-2Bを安く手に入れました。
安い理由は、ツマミが1つ・・ちがう。

普通に使えましたが、リミッターですから基本通しっぱなしです。
古い故か、何か薄霧がかかったような音・・・
調べれば、1993年製でした。
中を開ければ、やはり小型電解コンデンサが沢山・・・当然劣化してますね。
LM-2Bは、以外と情報が少なくて回路図とかを見つけられませんでしたが、電解コンデンサ全部と入力のカップリングコンデンサ473フイルムを容量アップして104フィルムに交換しました。
電解コンデンサは一般グレードですが・・・はい、霧が晴れました。

これ、エンハンサを上げると少しざらついたノイズがちょっと混じります。
私は、これのエンハンサはまず使いませんが、回路図とかが見つかれば、・・・
推測ですが、関係してそうなC23,24,27,28,IC5辺りの質を上げてみれば変わるかも・・・・
気が向いたらやってみます。
リミッターとしては、動作が素直で音もすっきりしたし、気に入ってます。


ご参考に・・では、また。