2016年2月29日月曜日

YAMAHA LI-01 ローノイズ化 改造MOD

YAMAHA LI-01 ローノイズ化 改造MOD

随分前に手に入れた、YAMAHA LI-01 リミッターなんですが、目立たない良い仕事をしてくれますのでお気に入りのひとつなのです。
かかり具合が自然で、存在を忘れてしまう・・・・
さらにこれ、スルーバイパスです。

回路図が見つかったので、本格的にローノイズ化してみました。
回路図と言っても実はKORG LIM-1の物なんですが、ICやFETが品番違いだったりしますが、その他はほとんど同じです。(OEM生産だったそうなので・・)

(ダウンロードしちゃいますのでご注意ください。)

実は入り口と出口だけ以前に手をつけていたのです。
C6を0.22μ、C3を33μオーディオ、です。
C3は元々10μだったのですが、この後に来るLEVELポットが10Kと小さめなのでさらに大きくしました。

今回追加で
Q1を2SK30Aからローノイズな2SK117へ
IC1を4558Dからローノイズな5532(テキサス)へ
C2をオーディオグレードに変更。
電源関係ではC1とC8を220μに容量アップ。
その他の電コンは定数変更無しで一般グレードですが、交換(古いので劣化している)

交換した部品達と記念撮影。

回路図的には・・・↓・・・赤字が変更部分。

かなりスッキリしてさらに存在を忘れてしまう・・・・


ご参考に・・・では、また。

2016年2月27日土曜日

Lovepedal COT50(らしき物) を作ってみる(自作)

Lovepedal COT50(らしき物) を作ってみる

実は、COT50を作りたかった訳ではなく、海外サイトでたまに見かけるこんなの↓

以前から気になっていたのですが、こちらではそれらしき物もあまり見かけないし・・・?・・・作ってみたいとずっと思っていたのです。
が、日本橋のシリコンハウスで見つけました。↓

ストリップボードというらしいんです。
扱い方を紹介したサイト。↓

これで、何か作ってみようと・・・・どうせなら自分でレイアウトもして・・・・まず練習で、簡単な回路から。
で、COT50が目にとまり・・・よく解らないけど、こんな簡単な回路で「マーシャルの音」になるらしい。
調べてみるとバージョンがいくつかあるみたいで、ダイオード違いの、1N270ゲルマニュウム、BAT42ショットキーバリア、1S4148,1N4002シリコン、くらいが出てきました。
シリコンは普通すぎるし、ゲルマニュウムもちょくちょくあるし・・・でショットキーバリアダイオードで作ってみる事にしました。

参考にした回路図はこちら↓

COT50自体にあまりこだわりはないので、手元の部品からセレクト。
ダイオードはAK04(SANKEN)、トランジスタは2SC1815、他も寄せ集め。
VRに到っては、5KVRに1.5K抵抗を並列に付けて1.1Kくらいにしてます。(・・適当)
インプットに入ってる1MΩはカットしました。(OFF時はSWでグランドに引っぱるので)

レイアウトはいつもの手書き↓(×がカット)
回路が簡単すぎてジャンパーする必要も無かった・・・・

パターンをカットするのには、ドリルで穴を開けるようになってますが、強度的に心配もあったのでいつも使ってるルーターで銅箔だけ削りました。
(後で思ったのですが、穴を開けた方が部品実装の時に目安になるので便利かと・・・)

カットさえしてしまえば、プリント基板が有る場合とほぼ同じ程度の作りやすさ・・・これは良い。
ただし基板が大きくなりやすいとは思います。

ケース組み、今回はCOT50っぽく白い蓋付きホーロータッパ。(でもやっぱりダイソー108円也)
右側のアルミテープはケースをグランドに落としてシールドするための物です。
(ホーローの表面は絶縁体ですので)

出来上がり。

鳴らしてみると・・・なるほど、それっぽい(マーシャル!?)・・納得。
ちなみにショットキーバリアダイオードは、順方向電圧が低めでスイッチング速度が速いのが特徴だそうです。
スイッチング速度の速さが音に出てる気がしました。
シャキッとして結構上の倍音成分が沢山含まれているような感じです。(波形を見ればたぶん角が立ってると思う)
でもこれ、エフェクト入れると音量も凄く上がってしまうので・・・・普通のエフェクタメーカーならLEVELを付けるだろうなと思います。


ご参考に・・・では、また。

2016年2月22日月曜日

BOSS DS-1 Distortion (自作)ちょと改造MOD

BOSS DS-1 Distortion(自作)ちょと改造MOD

前回タッキーパーツさんのキットをベースに作った初期型DS-1ですが、TONEツマミを左に回してゆくとどんどんもこもこしたこもった音にしかならないので、ちょっと改造です。

回路図などサービスノートはこちら↓

結局低域があまり通って無いので、高域を削ると残る物がない状態?
回路定数を見てみると、C3(0,047)とR6(100k)で構成されるハイパスフィルタ(ローカット)でかなり低域をカットしてます。
で、C3を大きくして低域をもう少し通すようにしました。

この辺りの定数は現行品も一緒なのでおそらく同じ方法で大丈夫だと思います。

DS-1の改造について調べているとKeeleyさんとこのMODがもっと積極的に低域を生かすようにしていて、C3も1μにしているようですが、基本的なニュアンスは残したいのと、いつものバイパス音改善は必要ない(スルーバイパスですから)ので、今回はC3だけを調整しました。
どの程度が良いかは、それぞれ好みですが、私は0.22μにしました。

TONEツマミを左いっぱいまで回すと少しこもってしまいますが・・・・もっと低域が欲しい場合は大きくすれば良いです。・・・この辺はお好みで・・・。
現行品の場合は、C5も同じように定数を大きくしないとダメだと思います。

なお現行品のバイパス音も改善したい場合は、C1とC13を0.1μ以上、C2を1μ以上オーディオグレード、C14を10μ以上オーディオグレードで良いと思います。


ご参考に・・・では、また。

2016年2月17日水曜日

BOSS DS-1 Distortion を作ってみる

BOSS DS-1 Distortion を作ってみる。

BOSSの「xx-1」をいくつか作りましたが、気がつけばDS-1ディストーションを作ってない。
まあ、現行機種なので・・・・・とは思っていたのですが、初期型は現行機種とはICが全く違うので作ってみる事にしました。

回路図などサービスノートはこちら↓

これを見れば分かると思いますが、メーカーもDS-1とDS-1Aとして区別しています。
回路的にはACAからPSA対応になったと同時に、IC変更とそれに伴うIC周りが変更されてます。
音の評判は、変わったとか同じだとか色々ですが・・・・

で、ここでいう「A」の付いてない旧型の方を作ってみようと・・・・
が、このIC、TA7136が売ってない!!!!!
結構探したのですが・・・・・・唯一手に入りそうだったのが、タッキーパーツさんのキット「DS7136」でした。
基板も付いてるし楽に作れそうだし・・・基板と基板上部品一式のキットを買いました。

付いていたマニュアルを見てもほとんどDS-1です。
とりあえず、ほとんどそのまま作ってみました。
変えたのは、INPUTにいきなり入っているDS-1には無い2.2M抵抗をカット。
(最後に気づいて外しました。これが有ると「ジー」ノイズが大きい)
クリッピングダイオード、1N914が付いていましたがDS-1に合わせて1S1588にしました。
1S1588より1N914の方が順方向電圧が低いので、歪みのニュアンスに直結すると思えるからです。
またLEDクリップも選べるようになってますが、部品だけ一応付けて、そっちは使わずに・・・・DS-1の再現を・・・

基板が有ると楽です。

テスト音だしもせずに、いきなりケース組み。

はい、出来上がり。
ケースに変な傷が有りますが・・・・塗装を乾かしている間に・・・突風で転がって・・・・
全面白塗装の上に、黄色と赤で適当に重ねて・・・(ここで風が)・・・もう一度黄色と赤で適当に・・・その後クリアを二度塗りです。

音の印象は・・・「とっても腑に落ちるディストーション」・・って感じ。
色々聞くディストーションの代表みたいな感じがしました。
ただ、太い音にはならないので、ドンシャリ系には向きませんが・・・



2016年2月15日月曜日

BOSS CE-3 Chourus ローノイズ&ワイドレンジ化改造・MOD

BOSS CE-3 Chourus ローノイズ&ワイドレンジ化改造・MOD

CE-3 コーラスですが、またまたジャンク品を手に入れました。
え~、見た目がとってもボロイのとOUTPUT Bジャックのナットがありませんでした。
ナットは手元にあった物で合うのがありました。後は掃除して磨いてOK。
動作も問題なかったのです。


とても良い感じのコーラスで、ABアウトをアンプ2台で使うと・・・・・!
気に入ったのでちゃんと使うつもりで、改造MODします。

回路図その他はこちら↓

バイパス音が、もわっとしてハイが削れてますし、コーラスの「ショワショワ」ノイズも若干気になるので・・・
以前にHF-2(2015/10/29投稿分)でやった方法もあるのですが、効果そのものに手を付けたくないので、違った視点からトライしました。

物が古いので電コンは総入れ替えですが、設計も古いのでその辺からも・・・・

まず、電源関係。
C18は220μに容量アップ。

BBDのIC3とクロックのIC4に送ってる電源を見直して強化します。
Q7トランジスタで整えて送っているのですが、2SC945という昔の汎用を使ってます。
Q7を2SC1815に変更、許容電流に余裕が出来ますので、R27を15Kに小さくしてベース電流を増やし、C15を47μに大きくしてより安定を狙います。
高い周波数に対する対策でIC3とIC4の電源~グランド端子間に0.1μ積層セラミックを基板裏付け。

C13を3.3μに容量アップ。
その他、C20、C27を100μに容量アップ。

いつものバイパス音改善策。
C1を0.22μフィルム、C3をオーディオ用1μ、C7とC8をオーディオ用10μに容量アップ。

周辺のローノイズ化。
入力バッファFETですが設計が古いので2SK30Aを使ってますが、よりローノイズな2SK117GRに変更。(端子の配列が違うので逆向きに取り付ける事になります)
IC1とIC2はJRC4558DD(艶有り・・)なのですが、よりローノイズな物に・・・・
HF-2の投稿でも指摘した入力と出力に入ってるフィルターですが(C2とR21、C6とR7、C19とR33)色々調べた結果、うまく利用する方向で考えました。
オペアンプの発振を抑える為に帰還に入れるコンデンサ(C4、C5、C17)が無ければ、この前後に入れてるフィルターは結構スッキリ使える(位相の乱れがスッキリする)事が分かったのです。
で、IC1とIC2に位相補償回路内蔵のローノイズタイプを使って、C4、C5、C17を外してしまいました。(増幅率も高くないので大丈夫でした)

JRC5532にしました。これはオーディオ用でローノイズ、位相補償回路内蔵。

また、このフィルターを積極的に活用するように、C2、C6、C19の容量を0.033μに増やして、数KHzあたりからノイズ軽減が出来るようにしました。

出来上がり。あ~ぁ、スッキリした音。効果のニュアンスはいじってないのでほぼそのままです。

結局どうなったかというと↓(赤字が変えたところ)

ちなみにIC5は変更しない方が良いみたいです。
たぶんここには、消費電力の少ない物が必要なんじゃないかと・・・・・


ご参考に・・・では、また。

2016年2月6日土曜日

ミキサーを改造して、ライン分配器にしてみた。

ミキサーを改造して、ライン分配器にしてみた。

以前からこんな物が有ったらいいなと思っていたのですが、なかなか有りそうで無い。
ミキサーの反対で、1つの入力を複数に分けしかもレベルが個別に調整出来る物。

で、AshtonのMM4ラインミキサーを改造して作ってみました。

これ、中身はなかなかしっかりしたもので、オペアンプはJRC4580(オーディオ用)を各チャンネルとマスターに1つずつ使ってます。

つまり各チャンネルごとにバッファと音量調節にオペアンプを一回路ずつ使ってます。
これならやりやすいと思った訳です。
また都合が良いのは、入出力ジャックの基板が回路の基板とは独立していてコネクタケーブルを外すだけで全ての接続がフリーになるのです。

回路図は見つけられなかったのですが、各チャンネルブロックの入力と出力のポイントを確認してブロックの接続を変えれば出来るはずなのです。
元々のジャックから辿れば各チャンネル回路の入力ポイントとマスター回路の出力ポイントはすぐ見つかります。
後は各チャンネルからマスターへ送っているポイントを探して接続を切る必要があります。
これは、各チャンネルのR8,1R8,2R8,3R8を外せば切れる事が分かりました。
つまり、各R8の前が各チャンネルの出力で後ろがマスターチャンネルの入力です。

まず、マスターの出力と各チャンネルの入力をつなぎます。これは、素直にジャックから辿った所をジャンパ線でみんなつないでしまうだけです。

ここは元々外部の何かとつながる前提で設計されてますから、特別な配慮は不要です。
配慮が必要なのは元々内部でつながる前提の部分を外に出す所、つまりマスターチャンネルの入力と各チャンネルの出力です。
各チャンネルの出力は、カップリングコンデンサは入っているのですが、外部で短絡した時の制限抵抗を入れます。(1KΩ)
マスターチャンネルの入力はいきなりICの2番端子につながっていてカップリングコンデンサも入ってないので、コンデンサ(0,1μ以上。私は3.9μ無極性を入れました)と抵抗(1KΩ)を直列に入れます。


ユニバーサルに組むのも面倒なのでそれぞれ直付けです。
電源回路はジャック基板側にあるので、コネクタケーブルを外してますから、回路側へ送る配線も必要になります。(赤と黒)


最終はホットガンで止めましょう。
まとめに概略図を書きましたので載せておきます。(また下手な手書きですが・・・)


出来上がり。
間違えないようにインプットとアウトプットを書いときます。


ご参考に・・・では、また。